電気アンペア変更方法は?

アンペア 変更方法

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「電気のアンペア変更費用は?」
「工事は必要?」
「アンペア変更のデメリットは?」

ブレーカーがよく落ちる人や電気代を下げたい人は、電気の契約アンペア変更を検討するのではないでしょうか。

柴田 今日子
柴田 今日子

電気のアンペア変更は、契約中の電力会社に電話するかWebマイページから申し込むだけで、基本的に工事不要かつ無料で完了します。物件や電気料金プランの制約により、アンペア変更できない場合もあります。

この記事は、電気のアンペア変更について解説します。

アンペア変更のデメリットや、アンペア変更より電気料金が安くなる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

\10アンペアあたりお得/

電気のアンペア変更方法を解説

アンペア変更方法は?

電気のアンペア変更は、契約中の電力会社に電話またはWebのマイページから申し込むだけと簡単で、スマートメーター設置済なら工事不要かつ無料です。

アンペア変更するなら、トータルの電気代が安い電力会社も検討しましょう!

ただし、宅内ブレーカーの状況やアンペア数の引き上げが大幅なら、工事や工事費用が必要なケースもあります。

まずは、契約中の電力会社へアンペア変更の申込や相談を行い、工事や費用の有無を確認しましょう。

アンペア数を上げると、同時にたくさんの家電を使える一方、電気の基本料金が上がるケースが多いです。

アンペア変更しなくても、家電の使用タイミングをずらしてブレーカーが落ちるのを防ぐ、電力会社の乗り換えで電気代を安くするなども悩みに合わせて検討しましょう。

WEBや電話で変更する場合

電気のスマートメーター

電気メーターがスマートメーターなら、基本的には契約中の電力会社にWebや電話で申し込めば、無料で変更できます。

遠隔操作でアンペア変更できるため、工事や停電するタイミングもありません。

アンペア変更を申し込む

契約中の電力会社のカスタマーセンターやWebのマイページから、契約アンペア数の変更を申し込みます。

変更後のアンペア数や変更希望日など、簡単な内容を入力します。

マイページ上でアンペア変更の申込箇所が見つからなければ、アンペア変更できない設備やプランの可能性もあるため、電力会社へ問い合わせましょう。

申込受付完了メールを受け取る

Webのマイページで申し込んだ場合、受付完了メールが自動配信されるので、申込内容と相違がないか確認します。

メールが送信されず、マイページのみで確認できる場合もあります。

作業のお知らせを受け取る

遠隔操作で切替可能か、いつから切り替わるのかなどが確認でき次第メールや電話で連絡があります。

工事が必要な場合、工事の日程や費用もわかります。

集合住宅なら管理会社にも伝えて承諾を取ると安心です。

変更作業完了

基本的には遠隔操作のみでアンペア変更手続きが完了します。

手続き完了直後の電気計量日から、変更後のアンペア数で電気料金が計算されます。

ブレーカー工事が必要な場合

アンペア変更
工事
詳細
内容・アンペアブレーカー取り外し
・分電盤の取り替え
所要時間30分~1時間
費用無料の場合が多い
停電時間10~15分

契約アンペア変更の際、ブレーカーの取り替えが必要な場合や60A契約を超える契約容量へ変更する場合などに、30分~1時間ほどの工事が必要です。

工事の有無や日時などの詳細は、Webのマイページや電話でアンペア変更を申し込んだ後に確定します。

工事が必要なら、集合住宅では管理会社への事前連絡をおすすめします。

契約アンペア数の確認方法

契約アンペア数が書かれた検針票

契約アンペア数は、契約中の電力会社のWebマイページや、検針票で確認できます。

多くの方が分電盤のアンペア数を見て、契約アンペア数だと思いがちですが、分電盤のアンペア数と契約アンペア数は別物なので注意してください。

分電盤に書かれているのは、分電盤の回路や安全上の上限で、契約アンペア数は同時に使える電気の最大量を表します。

正確な契約アンペア数を把握するため、必ず電力会社との契約内容で確認しましょう。

契約アンペア数の決め方

アンペア数の
決め方
詳細
家族の人数別1人暮らし:20~30A
2~4人暮らし:40~50A
4人家族(戸建て):60A
大型住宅・オール電化:6~15kVA
同時に使う
家電別
同時に使う家電の
アンペア数を合計する
ピークの季節に
合わせる
夏や冬のアンペア数に合わせる

アンペア数の決め方は3通りあり、家族の人数・同時に使いたい家電・電力使用量が多い季節のいずれかの観点から決めるとよいです。

家族の人数の場合はアンペア数の目安を参考にし、同時に使いたい家電なら運転時のアンペア数を足し合わせる方法です。

また、同時にたくさんの家電を使う夏や冬に必要なアンペア数を選んでおくと、1年中ブレーカーが落ちず快適に過ごせます。

よくある誤解ですが、月間の電力使用量(kWh)とアンペア数は別物で、同時使用する電流量でアンペア数を決めます。


契約アンペアは後から変更できますが、一度変更すると1年間変更不可とする電力会社が多いため、たくさん使いたい季節だけアンペア数を上げるのはできません。

家族の人数別アンペア数の目安

世帯別
契約アンペア目安
容量目安
1人
(賃貸)
30A
2~4名40~50A
4人
(戸建て)
60A
オール電化6~15kVA

賃貸の一人暮らしなら30A、2~4名の家族世帯なら40~50A、4人家族で戸建てに住む場合は60Aを目安に検討してください。

戸建ての大型住宅やオール電化住宅は、6~15kVA程度あると安心です。

同居人数が変わる場合や、初めての一人暮らしでアンペア数の目安がわからない場合、上記を参考に選びましょう。

AとkVAの違いは?

A(アンペア)とkVA(キロボルトアンペア)は、電気の契約容量の単位で、大きいほど一度にたくさんの電流を流せます。kVAのkは、1,000倍を表し、VAはV(ボルト:電圧)×A(アンペア:電流)を表します。10A=1kVAで換算できるため、60Aと6kVAは、同じ容量です。

家電別アンペア数の目安

家電の種類アンペア数の目安
エアコン暖房:6.6A
冷房:5.8A
電子レンジ15A
IHクッキングヒーター14A
ドライヤー12A
ドラム式洗濯乾燥機洗濯:2A
乾燥:13A
冷蔵庫
(450Lクラス)
2.5A

同時に使う家電のアンペア数を足し合わせてアンペア数を決める場合、例えばエアコン暖房6.6AとIHクッキングヒーター14Aと冷蔵庫2.5Aを同時使用するなら合計23.1A、余裕を見て30A以上での契約を検討するとよいです。

各家電のアンペア数(A)は、消費電力(W)を一般家庭の電圧100(V)で割ると求められます。

ブレーカーが落ちるのが理由で契約アンペア変更を考えているなら、家電の使用タイミングをずらして対処するのも一つの手です。

電力使用量が多い季節を考慮する

年月月別最大電力(1日最大)
2023年
1~3月
約4,700万kW
4~6月約4,000万kW
7~9月約5,400万kW
10~12月約4,000万kW

東京電力が公表する2023年の月別最大電力(1日最大)の3ヶ月平均データでもわかるとおり、1~3月と7~9月は、1日の最大電力が特に大きいです。

夏・冬は、消費電力の大きな冷暖房を長時間運転するため、最大電力が増加します。

契約アンペアは、同時に使用できる電力の大きさを決めるため、夏や冬に必要な電力量を基準に決めると安心です。

スマートメーター設置済みなら、契約中の電力会社が年間の最大電力を把握しているケースがあるため、相談するのもありです。

契約アンペア数を変更するデメリット

アンペア変更
デメリット
詳細
容量を上げた場合基本料金が上がる
容量を下げた場合停電の恐れがある

契約アンペア数を上げると同時にたくさんの家電を使える反面、プランによっては電気料金が上がるのがデメリットです。

一方でアンペア数を下げた場合もデメリットがあり、ブレーカーが落ちて停電しやすくなる可能性があります。

アンペア数によって、電気の基本料金が変わるプランと変わらないプランがあるため、アンペア変更前に確認するとよいです。

アンペア数が上がると電気基本料金も上がる

東京電力
従量電灯Bの事例
基本料金
10A
(契約容量)
311.75円
15A467.63円
20A623.50円
30A935.25円
40A1,247.00円
50A1,558.75円
60A1,870.50円

契約アンペア数は、電気の基本料金に連動するケースが多く、例えば東京電力の従量電灯Bというプランで10A大きくすると毎月約300円電気代が上がります。

電気代を下げる手段として、基本料金を下げる方法を検討してもよいでしょう。

ただし、関西・中国・四国電力エリアに多く見られる「最低料金制」プランの場合、契約アンペアの大きさは電気料金と連動しないため注意が必要です。

最低料金制とは?

最低料金制は、契約アンペア数に関わらず、固定額の最低料金が設定されている料金体系です。主に、関西・中国・四国電力エリア向け電気料金プランに多く、アンペア数の大きさと電気料金が連動しません。

アンペア数を下げると同時に使える家電の数も減る

契約アンペア別
同時に使える家電
合計
30A契約・冷蔵庫
・LED照明2つ
・暖房
・ドライヤー
計21.3A
50A契約上記
+IHクッキングヒーター
+洗濯乾燥機(乾燥)
計48.3A

契約アンペア数が大きいほど同時にたくさんの家電を使えるため、30A契約なら冷蔵庫・LED照明2つ・エアコン(暖房)・ドライヤーを使えますが、50A契約ならIHクッキングヒーターと洗濯乾燥機の乾燥も同時に行えます。

稼働時のアンペア数が大きな家電が多い家は、同時に使う家電別のアンペア数をしっかり確認しておかないと、ブレーカーが落ちて停電する可能性もあるため注意しましょう。

家全体の電気使用量が契約アンペア数を上回ると、いわゆるブレーカーが落ちる「過負荷」となり、突然停電してしまいます。

アンペア変更できない場合もある

アンペア変更の
制限
詳細
建物の設備賃貸で建物全体の電気容量が
決められている場合
電力会社の規約過去1年以内に
契約アンペアを変更済の場合
設備の構造建物の構造上、
電気配線の容量が限られる場合
契約内容契約プランにアンペア数の
指定がある場合

アンペア変更できない例として、建物の設備上の制限や物理的な制限、電力会社の規約や契約内容による制限に触れるケースもあります。

契約中の電気料金プランによる制限の場合、プラン変更すれば契約アンペア数を変更できる場合が多いです。

契約アンペアを下げる他に電気代を安くする方法

年間の
電気料金
(毎月400kWh)
東京電力ロゴ
従量電灯B
CDエナジーロゴ
ベーシックでんき
40A契約174,000円166,500円
50A契約177,700円169,900円
  • 2025年7月時点の東京電力従量電灯BとCDエナジーダイレクトベーシックでんきの料金で算出しています。
  • 年間電気料金は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金を含めています。
  • 燃費調整額は、2024年7月~2025年6月分を適用しています。
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金は、2025年度の3.98円を適用しています。
  • 年間差額例は、40A契約で毎月400/600kWh使用時です。
  • 燃料費調整額は、政府の補助金を適用していません。

10アンペア下げると年間約3,700円の下げ幅に対し、電力会社の乗り換えなら年間約7,500円と大きく電気代を下げられるため、電気代を下げたいなら乗り換えがおすすめです。

例えば、東京電力の従量電灯Bの人が50Aを40Aに変更した場合、10Aあたりの基本料金311.75円×12で年間の電気代削減額は約3,700円です。

一方、東京電力の従量電灯Bから40AのままCDエナジーダイレクトのベーシックでんきに乗り換えた場合、年間約7,500円削減できます。

家電が多い、太陽光パネルを載せているなどの理由でキロボルトアンペア単位での契約が必要なら、基本料金0円のプランがお得になりやすいです。

契約アンペア数に関わらず基本料金が毎月0円の、楽々でんきライトシンプルMプランもおすすめです!

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電気のアンペア変更でよくある質問と回答

電気のアンペア変更で、よくある質問をお答えします。

ブレーカー・電気メーター・配線設備などの状況により、アンペア変更時の工事の有無や費用は異なるため、アンペア変更を考えたら詳細は契約中の電力会社に確認しましょう。

ブレーカーが落ちるときの対策は?
ブレーカーが頻繁に落ちるのは、家庭内で同時に使用する電流が大きいのが原因なので、契約アンペアを上げるとよいです。契約アンペアを上げると、電気の基本料金が月約300円高くなる場合があるため、家電を使うタイミングをずらすのとどちらがよいか検討しましょう。
>> 電気のアンペア変更方法を見る
契約アンペア変更の工事は立ち合い必要?
スマートメーター設置済みの家なら、契約アンペアの変更は遠隔操作でできる場合が多く、工事自体が不要なケースが多いです。変更に伴う費用や停電するタイミングもありません。
>> Webや電話で変更する場合を見る
契約アンペア変更のデメリットは?
契約アンペアを変更するデメリットは、アンペア数を上げる場合は電気の基本料金が高くなるケースが多く、下げる場合はブレーカーが落ちる可能性が高まる点です。電気の基本料金と契約アンペア数が連動しないプランなら、料金が上がる心配はありません。
>> アンペア変更のデメリットを見る
賃貸もアンペア変更できる?
賃貸も、基本的には大家や管理会社に相談なく、工事不要でアンペア変更できる場合がほとんどです。変更内容や建物の構造によって、まれにアンペア変更できないケースや工事の前に相談が必要なケースもあります。まずは電力会社にアンペア変更を申し込み、工事の有無などを確認しましょう。
>> 工事が必要な場合を見る
引越し後でも契約アンペア変更できる?
契約アンペア数の変更は可能ですが、基本的に年間契約を前提とする電力会社が多く、一度決めると1年間変更できないケースがあります。新生活で同時に使用する家電を想定したり、契約アンペア数の目安を参考にしたりしながら、不安なら10A大きい容量を契約しましょう。
>> 契約アンペア数の決め方を見る

まとめ

最後に、電気のアンペア変更方法をおさらいしましょう。

  • 電気のアンペア変更は、ブレーカーがよく落ちる・電気代を少しでも下げたい場合に検討する
  • 基本的に無料&工事不要で変更できる
  • 1度変更するとその後1年間は変更不可

電気のアンペア変更は、ブレーカーがよく落ちて不便に感じている人や、電気代を少しでも安くしたい人にとって有効な手段です。

契約中の電力会社に電話やWebのマイページからアンペア変更を申し込むだけで、工事なし&無料で完了します。

契約アンペア数は、一度変更したあと1年間は変更不可とする電力会社が多いため、家族の人数や使用家電を考慮して慎重に選びましょう。

柴田 今日子
柴田 今日子

電気代を少しでも下げるためにアンペア変更を考えているなら、電力会社の乗り換えもあわせて検討しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。