オイルヒーターの電気代は高すぎる？他の暖房機器との比較と節約術も解説

「オイルヒーターの電気代は高い？」
「他の暖房機器と比べると？」
「オイルヒーターの電気代を節約するコツは？」

オイルヒーターの電気代が高いと聞くけど、実際のところどれくらいなのか気になりますよね。

柴田 今日子

オイルヒーターの電気代の目安は1ヶ月5,000円と高めです。メリットとデメリットを理解して、他の暖房器具とうまく使い分けましょう。

この記事は、オイルヒーターの電気代の目安や高くなる原因を解説します。

さらに、オイルヒーターと他の暖房機器との比較や、節約のコツも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

オイルヒーターの電気代の目安は1ヶ月で5,000円

オイルヒーターを毎日8時間、中設定で稼働させた場合、1ヶ月あたりの電気代は約5,000円です。

弱設定や強設定で使用する場合は、3,500〜8,500円程度の電気代がかかる試算です。

特に、在宅時間が長く使用時間が伸びやすい家庭では、自動運転機能を活用すると電気代を抑えられます。

暖かさを保ちつつ光熱費を抑えたい場合は、使い方の見直しに加えて、電気料金の安い会社へ乗り換えも検討しましょう。

1日8時間使った場合は167円

オイルヒーターを8時間、中設定で使った場合の1日の電気代は約167円です。

試算金額をもとに使用日数をかけ合わせると、1ヶ月あたりの電気代が把握できます。

例えば、平日のみ在宅して20日間使用する人であれば、月の電気代は約3,340円です。

自分の生活スタイルに合わせて、不要な時間は電源を切ったり、設定温度を少し下げたりするなどの工夫をすれば、電気代を抑えられます。

電気代の計算方法と消費電力の目安

オイルヒーターの電気代は、消費電力と使用時間、電力量単価の掛け算で算出できます。

計算式は「電気代＝消費電力（kW）× 使用時間（h）× 電力量単価（円/kWh）」です。

消費電力は、本体のラベルやメーカーの製品ページに記載されています。

電力量単価は、契約している電力会社の検針票や公式サイトで確認しましょう。

今回は、東京電力の従量電灯Bにおける電力量単価29.8円を用いて試算します。

例えば、中設定が700W（0.7kW）の機種を1日8時間使った場合、「0.7 × 8 × 29.8 ＝ 167.36」となり、1日の電気代は約167円と試算できます。

事前に電気代を計算しておけば、オイルヒーターを使ったときの成周の増加を想定できるので、驚く心配がありません。

オイルヒーターの仕組みと高くなる理由

オイルヒーターは、本体内部のオイルを加熱し、表面から放出される輻射熱で空間を暖めます。

風を使わずにじんわりと暖めるため、空気が乾燥しにくく、やさしい暖かさが特徴です。

一方で、空気を直接暖める暖房と比べて部屋が暖まるまでに時間がかかります。

ここからは、オイルヒーターの仕組みと電気代が高くなりやすい理由を紹介します。

内部のオイルを加熱して輻射熱で暖める

オイルヒーターは、内部のオイルを電気で加熱し、本体表面から放射される輻射熱で室内を暖めます。

輻射熱は、空気よりも先に壁や床、家具といった物体を暖める仕組みです。

感覚的には、日差しが当たってポカポカする感じに似ています。

即効性には欠けますが、一度部屋全体が暖まれば、暖かさを長時間保つ特徴があります。

リビングで長時間過ごす在宅ワーカーや、小さなお子さんが遊ぶ部屋など、部屋全体を心地よい温度に保ちたい方にぴったりです。

部屋全体を暖めるのに時間がかかる

仕組み上、オイルヒーターは部屋が暖まるまでに時間がかかります。

エアコンのように温風を吹き出すのではなく、輻射熱と自然対流によってゆっくりと暖める構造のためです。

仕組み上、小さなお子さんがいる家庭で朝すぐに暖かくしたい場合、物足りなさを感じる方もいるでしょう。

しかし、静かで空気を汚さない優しい暖かさを重視する家庭には、オイルヒーターがぴったりです。

オイルヒーターと他の暖房機器の電気代とそれぞれの特徴を比較

オイルヒーターは、部屋全体をじんわりと暖めてくれる暖房機器です。

エアコンやストーブに比べると電気代が高くなる傾向はありますが、電気代だけで決めるのはおすすめできません。

それぞれの暖房機器には向き不向きがあり、家の広さや断熱性、生活スタイルによっても異なります。

ここからは、オイルヒーターと代表的な暖房機器の電気代やおすすめの用途を比較します。

エアコンと比較

エアコンはオイルヒーターより電気代を抑えて部屋を暖められます。

1日8時間使う場合、エアコンは3,576円、オイルヒーターは5,006円で、約1,430円の差があります。

共働き家庭で平日夜だけ暖房を使う場合や、光熱費を重視する一人暮らしの人には、ランニングコストが低いエアコンがおすすめです。

一方で、長時間同じ空間にいる在宅ワーカーや、小さな子どもが寝る部屋などには、静かで空気を乾燥させないオイルヒーターが適しています。

部屋全体を暖める機器としてそれぞれの特徴があるため、自分の使い方に合った方を選びましょう。

こたつと比較

こたつは、オイルヒーターよりも電気代を抑えて部分的に暖められます。

1日8時間使用した場合、こたつの電気代は4,291円で、オイルヒーターよりも700円安く使えます。

足元の冷えが気になる一人暮らしの人や、家族でリビングに集まって過ごす時間が多い家庭では、こたつの方がメリットを感じるでしょう。

一方で、部屋全体を均一に暖めたい場面や、部屋の中での移動が多くてこたつに長時間入れない人には、オイルヒーターの方が適しています。

電気代だけでなく、暖め方や使うシーンに合わせて、ぴったりの暖房器具を選びましょう。

電気ストーブと比較

電気ストーブは、狭い範囲を素早く暖める暖房機器です。

1日8時間使用した場合の電気代は4,291円で、オイルヒーターよりも約700円安く使えます。

朝の身支度をする洗面所や、在宅ワーク中の足元など、限られた空間をピンポイントで暖めたいときに便利です。

一方で、広い部屋を長時間暖めたい場合や、暖房中の音やにおいを避けたい人には、静かで空気を汚さないオイルヒーターがおすすめです。

部屋の広さや使う時間帯に応じて、最適な暖房機器を選択しましょう。

ホットカーペットと比較

ホットカーペットは、足元を中心に効率よく暖められる省エネ性の高い暖房器具です。

1日8時間使用した場合の電気代は1,430円で、オイルヒーターと比べて約3,500円の差があります。

こたつや厚手のラグと組み合わせて足元を暖めたい人や、少し肌寒いと感じたときに部分的に暖めたい人に向いています。

一方で、部屋全体を暖めて長時間快適に過ごしたい人は、オイルヒーターがおすすめです。

節電と暖かさのバランスを考えながら、目的に合った暖房器具を選びましょう。

電気毛布と比較

電気毛布は、布団の中など限られた場所で使用を想定された暖房器具です。

1日8時間使用した場合の電気代は1ヶ月あたり429円で、オイルヒーターの5,006円と比べて4,500円以上も安く使えます。

就寝時の寒さ対策や、限られた範囲だけを効率よく暖めたい場合には電気毛布がぴったりです。

一方で、部屋全体を暖めたい時は電気毛布では対応できないため、オイルヒーターなど他の暖房器具の併用が必要になるでしょう。

暖めたい範囲や利用シーンに応じて、最適な暖房器具を選択しましょう。

オイルヒーターのメリットとデメリット

オイルヒーターは、電気代が高いという印象を持たれやすい暖房器具です。

しかし実際には、安全性や空気を汚さない快適性など、他の暖房機器にはない特長があります。

一方で、暖まり方や使う部屋によっては不便に感じる点もあるため、事前に特徴を理解しておきましょう。

ここからは、オイルヒーターを選ぶ際に知っておきたいメリットとデメリットを紹介します。

メリット

オイルヒーターは、安全性と快適性がメリットの暖房機器です。

火を使わず表面温度が緩やかに上昇する構造で、子どもやペットがいる家庭でも安心して使用できます。

また、輻射熱でじんわりと部屋を暖める仕組みのため、エアコンのように温風で空気が乾燥する心配もありません。

例えば、寝室で使用しても音が静かで肌や喉が乾きにくく、快適に過ごせます。

さらに、フィルターの掃除や給油といった手間がなく、日々のメンテナンスが簡単な点も魅力です。

安全性と静音性、乾燥しにくさを重視する家庭には、オイルヒーターがぴったりです。

デメリット

オイルヒーターのデメリットは、他の暖房機器と比べて電気代が高い点です。

また、仕組み上、部屋が暖まるまでにエアコンよりも時間がかかるため、早く温まりたい時には不向きです。

他にも、本体サイズが大きく、ワンルームでは置き場所に困ったり、処分の際には自治体によって手続きが必要になったりする場合があります。

コストや手軽さを重視する人には向かない場面もありますが、静音性や安全性、乾燥しにくい快適さを重視する家庭には、おすすめの暖房器具です。

オイルヒーターの電気代を安くするコツ

オイルヒーターは快適性や安全性が高い一方で、電気代が高くなりがちな暖房機器です。

しかし、少し工夫して使うと、暖かさを保ちながら電気代を抑えられます。

例えば、部屋の断熱性を高めたり、設定を見直したりすると節約できます。

ここからは、オイルヒーターの電気代を節約するコツを紹介します。

窓際に設置する

オイルヒーターは、窓際に設置すると効果を発揮しやすいです。

窓は冷気が入りやすく室温を下げる原因です。

窓の近くにオイルヒーターを置くと、オイルヒーターの熱で冷気の侵入を防げます。

オイルヒーターの暖房効果を高めたい場合は、ヒーターの性能だけでなく、設置場所も工夫しましょう。

温度設定を見直す

オイルヒーターの設定温度を見直すと、電気代を抑えられます。

オイルヒーターは輻射熱によって体や物をじんわり暖めるため、設定温度を高くしなくても暖かさを感じられます。

エアコンで22〜23℃が快適な人でも、オイルヒーターなら20℃程度の設定で同じような体感温度を得られます。

温度設定が高いほど電気代は上がるため、快適さを保ちながら節約できる自分に合った設定温度を見つけましょう。

自動運転を活用する

オイルヒーターは自動運転機能の活用がおすすめです。

自動運転を活用すれば、設定温度に達した後は自動で出力を調整し、余分な電力消費を防げます。

寝室や長時間過ごすリビングで自動運転を設定すると、快適さと節約を両立できます。

快適な室温と節約を両立したい人は、自動運転を活用しましょう。

断熱シートやカーテンを活用する

断熱シートやカーテンなどの断熱対策を取り入れると、オイルヒーターの電気代を抑えられます。

暖かい空気は窓や床から逃げるため、断熱シートやカーテンで熱を逃さない工夫が効果的です。

窓に断熱シートを貼ったり、厚手のカーテンを使ったりすると、暖房効率が向上します。

オイルヒーターの性能を活かしながら電気代を節約したい人は、断熱対策もあわせて行いましょう。

電力会社を乗り換える

オイルヒーターの電気代を節約するなら、新電力への乗り換えがおすすめです。

オイルヒーターは長時間使う場面が多いため、電力量単価が安いプランを選ぶだけでも、毎月の電気代を節約できます。

夜間の単価が安いプランを選べば、寝室で一晩中使う場合の電気代を抑えられます。

日常的な節約の工夫に加えて、電気の契約プランの見直しも検討しましょう。

オイルヒーターと相性が良い電力会社

新電力会社
東電と比較	安い	かなり安い	安い
付帯サービス	充実	シンプル	シンプル
基本料金	0円	必要	必要
ガスセット	有り	無し	無し
ポイント	無し	無し	無し
特徴	かけつけサービス無料 即日開通にも対応	電気代が安い 昼夜プランもある	30分おきに 電力量料金が変動
おすすめな人	一人暮らしが初めて 新生活スタートする人	安さにこだわる人	電気代が安い時間帯で 集中して電気を使える

オイルヒーターは他の家電と比べ消費電力が大きいため、契約する電力会社や料金プランによって電気代に大きく影響します。

特に、基本料金がかからないプランや、夜間の単価が安いプランは、オイルヒーターを長時間使用する家庭と非常に相性が良いです。

ここからは、オイルヒーターと相性がいい電力会社を紹介します。

楽々でんき

オイルヒーターをよく使う家庭には、楽々でんきがおすすめです。

このサイト限定で契約できる特別プランは、電力量料金が安く抑えられているため、暖房を長時間使う家庭との相性が抜群です。

さらに、電気・ガス・水道のトラブルに対応する「かけつけサービス」が無料で利用できるほか、U-NEXTとオンライン診療サービス「SOKUYAKU」が2ヶ月無料という特典もあります。

電気代の節約と生活の安心を両立したい人は、楽々でんきを検討しましょう。

楽々でんき	詳細情報
提供エリア	全国 沖縄と離島を除く
初期費用	3,850円
支払方法	クレジットカード 口座振替
解約費用	プランによる

楽々でんきは、株式会社エクスゲートが運営する新電力で、電気代が業界最安級に安いサービスです。

電気代がお得なだけでなく、水道・ガス・電気のトラブル時の「かけつけサービス」も無料で利用できます。

当サイトからの申し込み限定で
デジタルギフト5,000円分プレゼントされます。

楽々でんきがおすすめな理由

• 基本料金と使用料金（電力量料金）が大手より安い
• 水漏れなど緊急対応のサポートが充実
• 引っ越し当日でも即日契約可能

楽々でんきは、U-NEXTやオンライン診療などサービスも充実しているため、特典重視の方にもおすすめです。

＼新電力におすすめ／

楽々でんき

シン・エナジー

電気代をシンプルに節約したい人は、シン・エナジーがおすすめです。

基本の「きほんプラン」に加えて、使用時間帯に応じた「生活フィットプラン」が選択できます。

例えば、日中にオイルヒーターを使う人は【昼】生活フィットプラン、就寝中に長時間使う人には【夜】生活フィットプランが最適です。

契約後も毎月プランを変更できるため、無駄なく節約したい人はシン・エナジーを検討しましょう。

シン・エナジー	詳細情報
供給エリア	全国 離島など一部除く
初期費用	0円
支払方法	クレジットカード 口座振替
解約費用	0円

シン・エナジーは、シン・エナジー株式会社が提供する新電力サービスです。国内のほぼ全域を対象にしている新電力サービスなので、居住地域に縛られずに契約できます。

シン・エナジーがおすすめな理由

• JALマイルが貯まる
• 毎月の電気代が安い
• プランが豊富にある

他社を圧倒する料金の安さが特徴で、資源エネルギー庁が公表している省エネコミュニケーションランキングで最高ランクを獲得しています。

シン・エナジーは、業界トップクラスの安さで、電気代を節約したい全ての人におすすめです。

＼最安クラスに安い／

シン・エナジー

Looopでんき

Looopでんきは、日中や夜間にオイルヒーターをよく使う人に向いています。

30分ごとに電力量料金が変動する市場連動型を採用しており、日中や深夜帯に単価が安くなる傾向があります。

例えば、在宅ワークで日中に自宅にいる人や、就寝中にオイルヒーターを使う家庭とは相性が良いです。

電気を使う時間帯を意識して節約したい人は、Looopでんきを検討してみましょう。

Looop でんき	詳細情報
提供エリア	全国 離島など一部除く
電気料金	エリア毎の料金確認
初期費用	0円
支払方法	クレジットカード
解約費用	0円

Looopでんきは、株式会社Looopが提供している電力サービスで東日本大震災をきっかけに2011年に設立されています。

株式会社Looopは非上場企業ですが、多くの電力会社と関係を強めており、今後さらに注目を集めるでしょう。

供給エリアは離島など一部を除き全国です。

Looopでんきがおすすめな理由

• 基本料金が安い
• 安い時間に使えば節約できる
• 使用量が家庭多いほど安く利用できる

Looopでんきの乗り換えた人のほとんどが、電気料金が安くなったと実感するサービスです。

料金の安い時間帯に多く使用すれば、電気料金を大幅に抑えることができますよ。

＼新電力におすすめ／

Looopでんき

2025年7月30日 おすすめの電力会社15社を比較【2025年7月更新】

オイルヒーターの電気代についてのよくある質問

オイルヒーターの電気代で、よくある質問をお答えします。

オイルヒーターの電気代は他の暖房機器よりも高くなりがちですが、設定や使い方を工夫すれば、節電が可能です。

さらに電気代を抑えたい場合は、新電力会社への乗り換えを検討しましょう。

ここでは、オイルヒーターの電気代や仕組み、節電方法、電力会社の選び方など、よくある質問をまとめています。

新電力会社の契約に不安がある人や、契約に際しての疑問点が残っている人は、よくある質問の内容をしっかり確認してから契約に進みましょう。

まとめ

最後に、オイルヒーターと電気代をおさらいしましょう。

オイルヒーターを毎日8時間、中設定で使用した場合、1ヶ月の電気代は約5,000円が目安です。

他の暖房機器と比較すると割高になりやすいですが、オイルヒーターは輻射熱によって部屋全体をじんわりと暖め、快適に過ごせる特徴があります。

また、空気が乾燥しにくく、静音性や安全性にも優れているため、静かで安心して使える暖房機器を探している人にはぴったりです。

電気代が気になる人は、使い方を工夫するだけでなく、新電力への乗り換えも検討しましょう。

オイルヒーターを活用したい人は、この記事で紹介した電力会社を参考に、自分に合った料金プランを選んで、快適で無理のない節電を目指しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。