冷房と暖房で電気代が高いのはどっち?最適な設定モードや節約方法を解説

冷房と暖房の電気代を比較

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「冷房と暖房はどっちの方が高い?」
「エアコンの最適な設定温度やモードは?」
「冷房と暖房の電気代を安くする方法は?」

冷房と暖房の電気代について、このような疑問があるのではないでしょうか。

中には、どうして電気代が上がっているのか分からず困っている方もいるかもしれません。

柴田 今日子
柴田 今日子

一般的には、冷房よりも暖房の方が電気代は高いです。

冬の方が外気温とエアコンの設定温度との差が大きく、消費電力量が増えるからです。

この記事は、冷房と暖房の電気代を解説します。

エアコンの最適な設定モードの選び方や節約方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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冷房と暖房で電気代が高いのはどっち?

冷房と暖房で電気代が高いのはどっち?

冷房と暖房の電気代を比較すると、暖房の方が冷房よりも電気代が高くなります。

冬は夏に比べて外気温とエアコンの設定温度の差が大きくなり、部屋を快適な温度にするのに多くのエネルギーが必要になるためです。

冷房と暖房の電気代の差は、エアコンのサイズが大きくなるほど広がります。

ここでは、冷房と暖房の電気代の差や、暖房の方が高くなる仕組みを解説します。

冷房よりも暖房の方が電気代は高い

時間6畳用10畳用
1時間冷房
約13.2円
暖房
約13.3円
冷房
約16.0円
暖房
約21.4円
1日
(8時間)
冷房
約105.4円
暖房
約106.6円
冷房
約127.7円
暖房
約171.1円
1ヶ月
(30日)
冷房
約3,162円
暖房
約3,199円
冷房
約3,832円
暖房
約5,134円
※電力料金単価31円/kWhで計算した場合
  • 経済産業省資源エネルギー庁が発行する「省エネ性能カタログ2024年版」に記載されている、各畳数における期間消費電力量の平均値を基に算出しています。
  • 電気代の計算式は「消費電力(W) ÷ 1,000 × 電気料金単価(円/kWh) × 使用時間(h)」の式を用いて計算しています。
  • 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会が定める電力料金の目安単価31円/kWh(税込)を使用しています。

一般的には、冷房よりも暖房の方が電気代は高いです。

また、エアコンのサイズが大きくなるほど、冷房と暖房の電気代の差は大きくなります。

6畳用のエアコンの場合、冷房と暖房の電気代の差は約0.1円ですが、10畳用のエアコンでは約5.4円の差があります。

ただし、表の電気代はあくまで目安です。

実際には冷房や暖房の電気代は使用環境や設定温度によって変動します。

暖房の方が電気代がかかる理由

外気温35℃5℃
設定温度28℃20℃
温度差7℃15℃

暖房の方が電気代が高くなる主な理由は、外気温とエアコンの設定温度との差が大きいからです。

エアコンは「ヒートポンプ」という技術を使い、空気中の熱を移動させて室温を調整します。

室内の熱を移動させる役割を担うのが、エアコンの心臓部である「コンプレッサー」です。

コンプレッサーの消費電力は、熱を移動させる際の温度差が大きいほど、より多くのエネルギーが必要になります。

例えば外気温が35℃の夏に冷房を28℃に設定すると温度差は7℃ですが、外気温が5℃の冬に暖房を20℃に設定すると、温度差は15℃です。

冬の暖房の方が外気温と設定温度の差が大きくなり、消費電力量が増えて電気代が高くなります。

冷房・暖房の最適な設定温度・設定モード

エアコンとリモコン

エアコンの電気代を節約しつつ快適に過ごすには、設定温度と運転モードの使い分けが大切です。

冷房と暖房の設定温度は、環境省が推奨する室温を目安に調整するのがポイントです。

運転モードは、それぞれの目的に合わせて選択すると無駄な電力消費を抑え、快適性を高められます。

ここでは、最適な設定温度と設定モードを解説します。

設定温度

季節室温の目安
28℃
20℃

環境省は、夏は室温が28℃、冬は20℃になるように調整するのを推奨しています。

ただし、環境省が推奨しているのはあくまで室温であり、エアコンの設定温度ではありません。

実際の設定温度は、窓の位置、家具の配置、建物の断熱性などのさまざまな要因で左右されます。

快適な設定温度を見つけるには、室内に温度計を置いて実際の室温を確認しながら調整するのがポイントです。

なお、体温調節機能が未熟な赤ちゃんがいる家庭では快適な室温が異なるため注意が必要です。

夏場は26℃~28℃、冬場は20℃~23℃程度が室温の目安とされています。

設定モード

モード目的使用シーン
冷房室内の温度を下げる夏の暑い時期
暖房室内の温度を上げる冬の寒い時期
除湿室内の湿度を下げる梅雨の時期
湿度が高い夏
自動運転室内の温度・湿度を
最適化する
気温・湿度が変動する場合

エアコンには主に「冷房」「暖房」「除湿」「自動運転」の4つのモードがあり、それぞれの目的を理解して使い分けると、快適さを保ちながら省エネに繋げられます。

中でも多くの人が迷うのが、夏場の冷房と除湿の使い分けです。

賢く使い分けるには、気温と湿度のどちらをより不快に感じているかで判断するのがポイントです。

気温が高くて部屋を涼しくしたい時は冷房、ジメジメとして蒸し暑く感じる時は除湿が適しています。

自動運転は、室内の温度や湿度に合わせて、最適な冷房・暖房・除湿モードを自動で切り替えるモードです。

人の出入りなどで室温や湿度が変動しやすい場合に利用すると、無駄な電力消費を抑えられます。

冷房・暖房の電気代の節約方法

リモコン

冷房や暖房の電気代は、設定温度を1℃調整するだけでも年間で約2,500円の節約を期待できます。

サーキュレーターで空気を循環させて効率を高めたり、自動運転を活用したりするのも賢い方法です。

他にも、フィルターを掃除すると目詰まりがなくなり、効率的に冷房や暖房を使えます。

ここでは、冷房と暖房の電気代の節約方法を解説します。

設定温度を見直す

項目冷房暖房
設定温度27℃から28℃21℃から20℃
節約効果年間約940円の節約年間約1,650円の節約

最も手軽で効果的な節約方法は、設定温度の見直しです。

設定温度を1℃調整するだけで、年間約2,500円の節約を期待できます。

資源エネルギー庁によると、冷房時に設定温度を27℃から28℃にすると年間約940円、暖房時に21℃から20℃にすると年間約1,650円の節約になります。

設定温度を調整する際は、快適さを損なわず、無理のない範囲で行うのが大切です。

サーキュレーターで空気を循環させる

エアコンサーキュレーターの設置方法
冷房エアコンに背を向けて床と平行に
暖房エアコンの対角線上でエアコンに向けて

サーキュレーターを併用して部屋の空気を循環させると、エアコンの効果が上がります。

冷房時はサーキュレーターをエアコンに背を向けるように床へ設置し、天井や壁に向けて風を送ると効果的です。

一方、暖房時はエアコンの対角線上にサーキュレーターを置き、エアコンに向けて風を送ると部屋全体を効率的に暖められます。

冷たい空気は下に溜まり、暖かい空気は上に溜まる性質を利用した仕組みです。

サーキュレーターを使えば空気のムラがなくなり、設定温度を控えめにしても快適に過ごせるため、電気代の節約に繋がります。

自動運転モードを活用する

多くの場合、風量を「弱」にするよりも自動運転モードを活用する方が節電になります。

なぜなら、エアコンが室温を設定温度まで効率良く到達させ、その後も最適な方法で維持するからです。

弱風だと設定温度に達するまで時間がかかり、かえって消費電力量が増えます。

一方で、自動運転モードは最も電力を使う時間を短縮し、無駄な消費を抑えられます。

自動運転は部屋の状況をセンサーで感知できるので、手動で調整するよりも効率的です。

フィルターを定期的に掃除する

エアコンのフィルターを定期的に掃除するのも、節約に繋がる工夫のひとつです。

フィルターがホコリで目詰まりしていると空気を吸い込む効率が下がり、より多くの電力が必要になります。

資源エネルギー庁によると、フィルターを月に1〜2回清掃すると、年間で約990円の節約になります。

フィルターの掃除方法は製品によって異なるので、取扱説明書を確認すると安心です。

こまめなオンオフよりつけっぱなしにする

エアコンはこまめにオンオフを繰り返すよりも、つけっぱなしにした方が電気代がかかりにくいです。

なぜなら、エアコンは運転を開始して部屋の温度を設定温度に近づける時に最も電力を消費するからです。

30分程度の短い外出であれば、電源をこまめにオンオフするよりもつけっぱなしにした方が、トータルの消費電力が少なく済みます。

ただし、1時間以上の長時間の外出の場合は、一度電源を切る方が節約に繋がります。

冷房・暖房の効果を高める方法

遮光カーテン

住環境に工夫を取り入れると、冷房や暖房を効率的に使えます。

冷房はエアコンの室外機周辺を整理し、窓からの熱を遮断すると冷房効率を上げられます。

暖房は、加湿器で体感温度を上げたり、他の暖房器具と賢く組み合わせたりすると効果的です。

ここでは、冷房と暖房の効果を高める方法を解説します。

冷房の効果を高める方法

室外機周囲にある物を整理し、風通しを良くすると冷房の効果を高められます。

なぜなら、吹き出し口からの熱の放出が妨げられず、冷房効率が向上するからです。

室外機に直射日光が当たると本体の温度が上がり、効率が落ちる原因になるので、すだれなどで日陰を作ると効果的です。

窓から室内に入る熱を遮断すると、冷房効果を高められます。

夏場にこもる室内の熱は、ほとんどが窓から入ってきます。

遮光カーテンや遮熱効果のあるブラインド、窓用の断熱シートなどが便利です。

外からの熱を遮断すると、室温の上昇が抑えられ、冷房の負担を大きく軽減できます。

暖房の効果を高める方法

暖房の効果を高めるには、加湿器の併用がおすすめです。

冬は空気が乾燥しがちなので、湿度を上げると体感温度も上がります。

加湿器を使って湿度を40~60%に保つと、実際の温度よりも暖かく感じられ、エアコンの設定温度を必要以上に上げずに済みます。

他の暖房器具と組み合わせるのも有効です。

体を直接暖める暖房器具を併用すると、暖房の設定温度が低くても、快適性を維持しながら電気代を抑えられます。

必要な場所だけ効率的に暖められる、こたつや電気毛布がおすすめです。

根本的に電気代を安くするには電力会社の見直しがおすすめ

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根本的に電気代を安くしたい場合は、契約している電力会社や料金プランの見直しが効果的です。

自分のライフスタイルに合う料金プランを選択すると、電気使用量がそのままでも電気代が安くなります。

例えば、日中は仕事で外出している家庭は、夜間の電気料金が割安なプランが適しています。

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冷房と暖房の電気代でよくある質問

冷房と暖房の電気代で、よくある質問をお答えします。

中には「冷房と暖房はどちらが高いの?」という根本的な疑問から「設定温度は何度にすればいいの?」という具体的な疑問がある方もいるかもしれません。

冷房の電気代よりも暖房の方が高く、設定温度は夏なら28℃、冬なら20℃になるように調整するのが最適です。

ここでは、多くの方が抱く疑問について解説します。

冷房と暖房で電気代が高いのはどっち?
一般的には、冷房よりも暖房の方が電気代は高いです。10畳用のエアコンで1時間あたりの電気代を比較すると、冷房が約16.0円であるのに対し、暖房は約21.4円と高いです。エアコンのサイズが大きくなるほど、冷房と暖房の電気代の差は広がります。
>> 冷房と暖房の電気代をくわしく見る
冷房・暖房の最適な設定温度・設定モードは?
冷房と暖房の設定温度は、室温が夏は28℃、冬は20℃になるように調整するのが基本です。節約を最優先するなら、設定モードは自動運転がおすすめです。自動運転はエアコンが室内の温度や湿度を感知し、冷房・暖房・除湿の中から最も効率的な運転を自動で選択します。結果的に、無駄な電力消費を抑えながら快適な環境を保てます。
>> 設定温度と設定モードをくわしく見る
冷房・暖房の電気代の節約方法は?
設定温度を夏は1℃上げ、冬は1℃下げるだけでも効果的です。サーキュレーターを併用して部屋の空気を循環させたり、節電に繋がる自動運転モードを活用したりするのも効果的です。月に1〜2回フィルターを掃除すると、エアコンの効率が改善され無駄な電力消費を抑えられます。30分程度の短い外出なら、こまめに電源をオフにするよりもつけっぱなしの方が節約になります。
>> 冷暖房の節約方法をくわしく見る
冷房・暖房の効果を高めるには?
冷房の効果を高めるには、室外機の周りを整理して風通しを良くし、すだれなどで日陰を作るのがポイントです。また、遮光カーテンや断熱シートを活用して、窓からの熱の侵入を防ぐと室温の上昇を抑えられます。一方、暖房の場合は、加湿器を併用して湿度を上げると体感温度が上がり効果的です。直接体を温められるこたつや電気毛布を併用すると、エアコンの負担を軽減できます。
>>冷暖房効果を高める方法をくわしく見る
根本的に電気代を安くするには?
電気代を根本的に安くするなら、契約している電力会社や料金プランを見直し最も効果的です。ライフスタイルに合わせて最適なプランを選ぶと、電気の使用量は同じでも料金を安くできます。例えば、日中は家にいない方は夜間の電気代が安いプラン、在宅時間が長い方は日中の単価が低いプランがおすすめです。
>> 電気代を安くする方法をくわしく見る

まとめ

最後に、冷房と暖房の電気代をおさらいしましょう。

  • 暖房の方が冷房よりも電気代は高い
  • 最適な室温は夏が28℃・冬が20℃
  • 設定温度の見直しで節電できる

一般的に電気代は、外気温との差が大きくなりやすい暖房の方が高いです。

設定温度は、環境省が推奨する最適な室温になるよう、夏は28℃、冬は20℃を目安に調整します。

設定温度を1℃見直すだけでも、年間で約2,500円電気代を節約できます。

サーキュレーターを併用したり、フィルターを定期的に掃除したりすると、さらに節約可能です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。