コンセント挿しっぱなしの電気代はいくら?待機電力が高い家電と節約方法を解説

コンセント挿しっぱなしの電気代

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「コンセント挿しっぱなしの電気代はいくら?」
「どの家電を抜けば節約になる?」
「コンセントから抜いてはいけないは家電ある?」

家電のコンセントについて、このような疑問があるのではないでしょうか。

中には、プラグを抜いてはいけない家電があるのではないかと不安を感じている方もいるかもしれません。

柴田 今日子
柴田 今日子

コンセントに挿しっぱなしにすると、電源をオフにしても待機電力により電気代がかかります。

コンセントから抜くと待機電力がカットされ、余計な電気代がかかりません。

この記事は、コンセントに挿しっぱなしにした時の電気代を解説します。

待機電力が高い家電や節約方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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コンセントに挿しっぱなしにすると電気代はかかる?

コンセントに挿しっぱなしにすると電気代はかかる?

結論として、コンセントに家電を挿しっぱなしにしていると余計な電気代がかかります。

仮に電源をオンにしていなくても、家電は待機電力を消費しているためです。

待機電力の平均は年間約228kWhで、およそ約6,870円の電気代がかかります。

ここでは、待機電力がかかる理由や待機電力の平均について解説します。

待機電力含め、電気代がトータルで気になる人は、お得な新電力への切り替えも検討しましょう。

待機電力がかかる理由

待機電力が発生する主な理由は、家電のいくつかの機能を維持するからです。

待機電力とは?

待機電力とは、コンセントに接続されているだけで消費される電力のことです。家電は主電源が完全にオフになっていない限り、次に使う時のために待機状態を維持しようと微量の電力を消費し続けています。

例えばテレビの録画や炊飯器のタイマー予約機能を作動させるには、常に電力の供給が必要です。

テレビやエアコンなどの家電は、リモコンからの信号をいつでも受信できるように、受信部分が常に通電しています。

スマートフォンの充電器のように、機器本体が接続されていなくても、コンセントに挿しているだけで少量の電力を消費し続けるものもあります。

待機電力が発生する要因は、機能維持や指示待ち、接続による消費が一般的です。

待機電力の平均は年間約228kWh

一世帯あたりの年間平均数値
消費電力量4,432 kWh
待機電力量221.6 kWh
待機電力の電気代約6,870円
※電力料金単価を31円/kWhで計算した場合

一世帯あたりの待機電力は、年間消費電力量の約5%にあたる年間約228kWhを占めています。

具体的な金額にすると、年間で約7,000円の電気代が発生している計算になります。

家庭の正確な待機電力量は、ワットチェッカーで測定可能です。

ワットチェッカーとは?

ワットチェッカーは、家電の消費電力を測定する機器です。コンセントと家電の間に接続することで、リアルタイムの消費電力(W)や積算電力量(kWh)などを表示できます。

家電ごとの消費電力を把握し、無駄な電力消費を特定すると、より簡単に節電に取り組めます。

コンセント挿しっぱなしとこまめに抜くのはどちらが節約になる?

コンセント

長時間使用しない家電のコンセントは、こまめに抜く方が節約に繋がります。

使用していない家電をコンセントから抜くと待機電力がゼロになり、その分だけ電気代を削減できるからです。

コンセントに挿すと一時的に大きな電流は流れますが、待機電力量に比べるとわずかなものです。

ここでは、待機電力と抜き挿しした場合の電力消費の比較や、電気代のシミュレーションを行います。

待機電力と抜き挿しの電力消費の比較

待機電力と抜き挿しした場合の電力消費を比較すると、待機電力の方が大きいです。

確かに、プラグを挿す瞬間には突入電流が流れることがあります。

突入電流とは?

突入電流とは、電気機器の電源を入れた瞬間に、一時的に通常時よりもはるかに大きな電流が流れる現象です。これは、機器内部のコンデンサへの充電やモーターの始動、フィラメントの加熱など、起動時に多くの電力を必要とする部品によって発生します。

しかし、この突入電流が流れるのは短時間で、消費電力量は0.001kWh以下とごくわずかです。

数時間から数日など、長時間使用しない家電の場合、突入電流による一瞬的な電力消費よりも、待機電力の方がはるかに大きいです。

実際の電気代をシミュレーション

家電待機電力1日1ヶ月
固定電話
(FAXあり)
3.43W約2.1円約63.8円
エアコン1.74W約1.1円約32.4円
レコーダー
(BD・HDD・DVD)
1.77W約1.1円約32.9円
テレビ
(高速起動設定あり/なし)
なし
0.38W
あり
1.66W
なし
約0.2円
あり
約1.0円
なし
約7.1円
あり
約30.9円
※電力料金単価を31円/kWh、待機時間を1日20時間とする

固定電話やエアコン、レコーダー、テレビなどの家電は待機電力が大きい家電です。

中でもFAX機能付きの固定電話の待機電力は、1ヶ月あたり約63.8円の電気代がかかります。

テレビは高速起動設定が付いていると待機電力量が大きく、その分電気代も高いです。

各家庭の家電にかかる待機電力の電気代は、製品や待機時間によって異なります。

コンセントから抜いた方がいい家電

コンセントから抜いた方がいい家電
家電待機電力の電気代
(1ヶ月)
テレビ高速起動設定なし
約7.1円
高速起動設定あり
約30.9円
レコーダー
(BD・HDD・DVD)
約32.9円
パソコン約18.2円
炊飯器約18.6円
電気ストーブ固定式
約52.5円
ポータブル
約11.5円
※電力料金単価を31円/kWhとした場合

テレビやレコーダー、パソコンなどの消費電力が大きい家電は、使用しない時にプラグを抜くと節電できます。

炊飯器は炊き上がり後、コンセントから抜く習慣を付けると節電に繋がります。

ストーブはポータブルタイプよりも、固定式の方が節電効果が高いです。

ここでは、コンセントから抜いた方がいい家電について解説します。

テレビ

項目高速起動設定なし高速起動設定あり
待機電力0.38W1.66W
1日の電気代約0.2円約1.0円
1ヶ月の電気代約7.1円約30.9円
※電力料金単価を31円/kWh、待機時間を1日20時間とする

テレビは電源をオフにしても、リモコンからの信号を待ったり、番組表のデータを受信したりするのに待機電力を消費します。

電源を入れてすぐに画面が映る高速起動設定をしていると、さらに待機電力が高くなります。

日々コンセントから抜き挿しするのは手間がかかりますが、旅行や出張などで長期間家を空ける際はプラグを抜くと良いです。

ただし、コンセントからプラグを抜くと録画予約が実行されないリスクがあるため、要注意です。

BD・HDD・DVDレコーダー

項目レコーダー
(BD・HDD・DVD)
待機電力1.77W
1日の電気代約1.1円
1ヶ月の電気代約32.9円
※電力料金単価を31円/kWh、待機時間を1日20時間とする

レコーダーは信号受信や時計表示、録画予約データの保持に待機電力を消費します。

待機時間の電気代は、1日で約1.1円、1ヶ月で約32.9円かかる計算です。

レコーダーを節電するには、主電源を切ったり、省エネモードを活用したりすることが推奨されます。

機種によっては時刻や設定情報がリセットされるリスクがあるので、取扱説明書を確認すると安心です。

パソコン

項目パソコン
待機電力1.22W
1日の電気代約0.6円
1ヶ月の電気代約18.2円
※電力料金単価を31円/kWh、待機時間を1日20時間とする

パソコンはシャットダウンしていても、内蔵時計や設定保持にわずかな電力を消費します。

スリープモードやスタンバイモードにすると、さらに多くの電力が使われます。

90分以上パソコンを使用しない場合は、スリープモードよりもシャットダウンした方が電力消費量は少ないです。

業務終了後や就寝前など、長時間使用しない場合はシャットダウンし、さらにコンセントからプラグを抜くとより大きい効果を期待できます。

プラグの抜き挿しが面倒な場合は、スイッチ付きの電源タップで電源をオフにすると便利です。

炊飯器

項目炊飯器
待機電力1.00W
1日の電気代約0.6円
1ヶ月の電気代約18.6円
※電力料金単価を31円/kWh、待機時間を1日20時間とする

炊飯器の待機電力は、時計表示やタイマー機能で消費されます。

中でも保温機能は消費電力が大きく、長時間使用すると余計な電気代がかかります。

炊飯や保温を使わない時間帯は、コンセントからプラグを抜いておくのがおすすめです。

ご飯が炊きあがったらすぐに食べるか、残りは小分けにして冷凍保存し、電子レンジで温める方が節電になります。

電気ストーブ

項目固定式ポータブル
待機電力2.82W0.62W
1日の電気代約1.7円約0.4円
1ヶ月の電気代約52.5円約11.5円
※電力料金単価を31円/kWh、待機時間を1日20時間とする

電気ストーブはタイプによって消費電力が異なり、固定式の方が待機電力量が大きいです。

使わない季節が明確な電気ストーブは、オフシーズンにコンセントに挿しっぱなしにする必要はありません。

数ヶ月から半年以上使わないなら、コンセントからプラグを抜くと無駄な電力消費を防げます。

ヒーターや扇風機などの季節家電も同様に、オフシーズンはプラグを抜く習慣を付けると良いです。

コンセントから抜かない方がいい家電

コンセントから抜かない方がいい家電

冷蔵庫や冷凍庫など、常に稼働が必要な家電は、節電のためでもコンセントから抜くべきではありません。

Wi-Fiルーターや固定電話も同様に、いつでも受信を受けられるように常時通電が必要です。

自動クリーニング機能があるプリンターは、プラグを抜くと目詰まりする可能性があります。

ここでは、コンセントから抜かない方がいい家電について解説します。

冷蔵庫・冷凍庫

冷蔵庫や冷凍庫は、食品を安全に保存するのに24時間常に稼働している必要があります。

プラグを抜くと庫内の温度が上昇し、食品が傷んだり腐敗したりします。

食品が無駄になったり、健康を害したりしては本末転倒なので、コンセントから抜くべきではありません。

冷凍庫や冷凍庫の節電をするなら、ドアの開閉時間を短くすると庫内の温度を維持でき、結果的に節電できます。

冷蔵庫は食品を詰め込みすぎないようにして、冷凍庫は隙間なく詰め込むと電気代を節約できます。

Wi-Fiルーター

Wi-Fiルーターは、常時インターネットに接続するのに電力を消費します。

コンセントから抜くと、パソコンやスマートフォン、スマート家電などのインターネット接続が全て切断されます。

インターネットを常時利用する現代において、Wi-Fiルーターは常に挿し込んだままにすべき家電のひとつです。

Wi-Fiルーターは頻繁に電源をオン・オフするように設計されておらず、故障の原因になる可能性もあります。

固定電話

固定電話機は、いつでも電話を受けられるように待機電力を消費します。

留守番電話機能やFAX受信機能がある場合も、これらの機能を維持するには常時通電が必要です。

いつ着信があるか分からない固定電話の場合、コンセントから抜くのは現実的ではありません。

機種によっては省エネモードがあるため、それを活用するのがおすすめです。

プリンター

プリンターは常時稼働が必要ではありませんが、コンセントから抜かない方が良いです。

プリンターのプラグを抜くと、自動クリーニング機能が使えなくなります。

自動クリーニング機能は、インクの乾燥によるノズルの詰まりを防ぐため、定期的に少量のインクを噴射してヘッドを清掃する機能です。

コンセントから抜くと自動クリーニング機能が働かなくなり、インク詰まりによって故障するリスクがあります。

待機電力の電気代よりも、修理費用や新しいプリンターの購入費用の方がはるかに高くなるので、コンセントは挿しっぱなしするのが賢明です。

コンセント周りの節電方法

待機電力を削減するには、まとめて電源をオフにできる電源タップがおすすめです。

タイマー機能があれば、日常的にプラグを抜き挿しするのが難しい家電でも簡単に節約できます。

もし10年以上古い家電を使用しているなら、省エネ性能の高い最新モデルに切り替えた方が効率的です。

ここでは、コンセント周りの節電方法を解説します。

電源タップを使う

項目電気代の目安
待機電力の年間平均約6,870円
節電タップによる節約効果約3,600円
※電力料金単価を31円/kWhとする

節電タップは、スイッチを切るだけで、接続されている複数の家電をまとめてオフにできます。

待機電力にかかる電気代は年間約7,000円かかりますが、節電タップを活用すると約3,600円の節約に繋がります。

購入費用も1〜2年で回収できるため、コンセントからプラグを抜き挿しするのが面倒な方は、購入を検討すると良いです。

省エネ性能の高い家電に買い替える

最新モデルの冷蔵庫の場合節約効果の目安
夏季約14%
冬季約18%

家電の省エネ技術は年々向上しており、古い家電は最新のモデルに買い替えると待機電力や消費電力を削減できます。

特に、冷蔵庫やエアコン、テレビなど、長く使用する家電は買い替えによる節電効果が大きいです。

例えば、10年前の冷蔵庫を最新モデルに買い替えると、約14%~18%の電気代を節約できます。

古い家電を使い続けるよりも、省エネ性能の高い最新モデルに買い替える方が、長期的には節約になります。

家電のタイマー機能を活用する

コンセントから抜くのが難しい家電や、毎日使う家電には、タイマー機能の活用がおすすめです。

例えば炊飯器は、夜にタイマーをセットして朝に炊き上がるようにすれば、日中の待機電力をカットできます。

エアコンが必要な季節は、オン・オフのタイマーを活用するとつけっぱなしを防げます。

タイマー機能を使うと抜き挿しの手間が省け、つけっぱなしも防止できて一石二鳥です。

電気代の節約には電力会社の乗り換えがおすすめ

電気代そのものを根本的に見直したい場合は、電力会社や料金プランの切り替えが効果的です。

電力自由化以降、多くの企業が電力販売に参入し、様々な料金プランを提供しています。

自分のライフスタイルに合わせて料金プランを選ぶと、電気代が安くなる可能性があります。

例えば電気の使用時間を柔軟に調整できるなら、単価が30分ごとに変わる市場連動型プランがおすすめです。

全ての家電のコンセントを管理するのは難しくても、電力会社の乗り換えなら一度の手続きで継続的な節約が期待できます。

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コンセント挿しっぱなしの電気代でよくある質問

コンセントに挿しっぱなしにした場合の電気代や待機電力でよくある質問をお答えします。

「コンセントに挿しっぱなしにすると電気代はかかるの?」という基本的な疑問や「どの家電のプラグを抜けば良い?」という具体的な疑問を持つ方もいるかもしれません。

待機電力が発生していると電源をオフにしていても電気代がかかり、テレビやレコーダー、パソコンなどの待機電力が大きい家電は抜いた方が良いです。

ここでは、待機電力に関してよくある質問に答えてきます。

コンセントに挿しっぱなしにすると電気代はかかる?
家電の電源をオフにしても、コンセントに挿しっぱなしにすると電気代はかかります。理由は、リモコンの待受やタイマー機能の維持に待機電力が消費されているからです。待機電力は家庭の全消費電力の約5%を占めると言われ、年間で数千円かかっている可能性があります。
>> 挿しっぱなし時の電気代をくわしく見る
コンセント挿しっぱなしとこまめに抜くのはどちらが節約になる?
長時間使用しないなら、プラグを抜く方が余計な電力がかからず節約になります。コンセントに挿す瞬間に発生する突入電流の電力消費はごくわずで、挿しっぱなしで消費し続ける待機電力の方がはるかに大きいです。
>> 電力消費の比較をくわしく見る
コンセントから抜いた方がいい家電は?
テレビやレコーダー、パソコンなどの待機電力が大きい家電は抜いた方が良いです。ただし、録画予約などの設定には注意が必要です。炊飯器の保温機能は待機電力が大きいので、炊き上がり後に小分けにして冷凍するのをおすすめします。電気ストーブなどの季節家電は、オフシーズンにはコンセントから抜くと節電になります。
>> 抜いた方がいい家電をくわしく見る
コンセントから抜かない方がいい家電は?
冷蔵庫・冷凍庫やWi-Fiルーター、固定電話などの、コンセントから抜くと本来の機能が失われる家電は避けるべきです。また、プリンターはプラグを抜くと自動クリーニング機能が稼働せず、目詰まりして故障する原因になります。
>> 抜かない方がいい家電をくわしく見る
コンセント周りの節電方法は?
節電タップは、スイッチひとつで簡単に待機電力をカットできる便利なアイテムです。エアコンや炊飯器などの家電によってはタイマー機能があり、上手に活用すると効率的に使えます。10年以上前の古い家電は、省エネ性能の高いモデルへの買い替えが効果的です。
>> 節電方法をくわしく見る

まとめ

最後にコンセントに挿しっぱなしにした時の電気代をおさらいしましょう。

  • コンセント挿しっぱなしは余計な電気代が発生
  • コンセントから抜くと待機電力を削減できる
  • 電源タップやタイマー機能で節約できる

家電をコンセントに挿しっぱなしにしていると、待機電力によって電源をオフにしても余計な電気代が発生します。

家電の待機電力は、コンセントからプラグを抜くとカットできます。

テレビやレコーダー、パソコンなどの家電はコンセントから抜くことが推奨されますが、冷蔵庫やWi-Fiのような家電は抜くべきではありません。

抜き挿しが難しい場合は、電源タップやタイマー機能を上手に活用すると節電できます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。