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「実量契約って何?」
「アンペア契約との違いは?」
「実量契約とアンペア契約のどちらがお得?」
実量契約について、このような疑問があるのではないでしょうか。
中には電気代を見直す過程で、自分の家では実量契約とアンペア契約のどちらがお得なのか気になった方もいるかもしれません。

実量契約は、契約電力を過去1年間の最大需要電力で決定する制度です。アンペア契約とは違い、電気を使いすぎてもブレーカーは落ちません。
この記事は、実量契約の基本的な仕組みを解説します。
従来のアンペア契約との違いも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
\電気代がお得/
実量契約とは?

実量契約とは、過去1年間の各月の最大需要電力のうち、最も大きい数値を契約電力に設定する制度です。
最大需要電力とは、30分ごとの電気使用量を計測し、月間で最も大きかった数値を指します。
計測は、各家庭に設置されているスマートメーターで自動的に行われます。
例えば、5月の最大需要電力が2.8kWで、6月に3.0kWを記録したとします。
常に過去1年間で最も大きい数値が基準となるため、契約電力は3.0kWに更新されます。
7月の最大需要電力が2.7kWだったとしても、6月に記録した3.0kWが最大値のため維持されます。
8月に最大需要電力が4.8kWを記録すると、最大値が更新される仕組みです。

電気を使った分だけではなく、一度にどれだけの電気を使ったかというピーク時の使用量が基本料金に反映される点が、実量契約の大きな特徴です。
実量契約とアンペア契約の違い

| 違い | 実量契約 | アンペア契約 |
|---|---|---|
| 基本料金の 決め方 | 過去の使用実績に 基づき変動 | 契約時に決めた 容量に基づき固定 |
| 電気使用量 超過時の対応 | 後の基本料金に 反映される | ブレーカーが落ちる |
実量契約は過去の電力使用実績に基づいて変動するのに対し、アンペア契約は事前に決めた契約容量で固定される仕組みです。
実量契約とアンペア契約の違いは、基本料金の決め方と電気使用量超過時の対応にあります。
基本料金の仕組みの違いは、電気を一度にたくさん使った時に何が起こるか、という点にも影響します。
ここでは、実量契約とアンペア契約の違いを解説します。
基本料金の決め方
| 項目 | 基本料金の決め方 |
|---|---|
| 実量契約 | 過去1年間のピーク電力に基づく |
| アンペア契約 | 契約アンペア数に基づく |
実量契約の基本料金は、最大需要電力に基づいて決まり、使用実績に応じて毎月見直されます。
実際に使用した電力の最大値が料金に直結するため、電気使用量に見合った料金を支払う仕組みです。

例えば、8月にエアコンを多用して最大需要電力が4.5kWになった場合、比較的電気の使用が少ない10月でも、基本料金は8月に記録した4.5kWを基準に計算されます。
アンペア契約の基本料金は、契約時に選択したアンペア数に基づいて固定されています。
契約アンペア数が大きくなるほど一度に使える電力量は増え、基本料金もそれに伴って上昇する料金体系です。
例えば、エアコンや電子レンジの同時使用を見越して40Aで契約した場合、旅行などで長期間家を空けてほとんど電気を使わなかった月でも、基本料金は40A分で固定されたまま請求されます。
電気使用量超過時の対応
| 項目 | 電気使用量超過時 |
|---|---|
| 実量契約 | 後の基本料金に反映される |
| アンペア契約 | ブレーカーが落ちる |
実量契約は、スマートメーターが電気の使用量を監視します。
代わりに、記録されたピーク時の使用量が、翌月以降の基本料金に反映される仕組みです。
アンペア契約は、アンペアブレーカーが契約アンペア数を超えないように電力を管理します。
同時に多くの家電製品を使用して契約アンペア数が超えると、安全装置としてブレーカーが落ち、一時的に家中の電気が使えなくなります。

アンペア契約とは違い、実量契約ならアンペアブレーカーが落ちません。
実量契約のメリット・デメリット
| 項目 | 実量契約 |
|---|---|
| メリット | ・電気の使い方次第で基本料金を安くできる ・アンペアブレーカーが落ちる心配がない |
| デメリット | ・一度使いすぎると1年間基本料金が高くなる ・基本料金の予測がしにくく家計管理が難しい |
実量契約の大きなメリットは、電気の使い方を工夫すれば基本料金を安くできる点です。
電気の使用状況に応じて基本料金が決まるため、日々の心がけで基本料金を安く抑えられます。
例えば、消費電力の大きい電子レンジやドライヤーなどの同時使用を避けて時間をずらすと、最大需要電力を抑え、基本料金の上昇を防げます。
実量契約では契約したアンペア数に基づく制限がなく、瞬間的に多くの電気を使用してもブレーカーが落ちません。

より自由に電気を使用でき、生活の利便性が向上します。
実量契約のデメリットは、電気を使いすぎるとその影響が1年間続く可能性がある点です。
たった一度の使いすぎによって最大需要電力が更新され、翌月以降1年間の基本料金が高くなるケースがあります。
猛暑日にエアコンをフル稼働させたり、親戚が集まったりした際に一時的に電力使用量が跳ね上がると、ピーク値が翌月以降の料金に影響します。
基本料金が過去の使用状況に基づいて毎月変動する可能性があり、将来の電気料金を正確に予測するのは困難です。

家族構成や生活スタイルが変わると電気の使い方にも影響があり、基本料金がどう変動するかが見えにくく、家計管理が複雑になるケースも考えられます。
実量契約がおすすめな人
| 項目 | 実量契約 |
|---|---|
| おすすめな人 | 月々の使用電力量の変動が大きい人 ブレーカーが落ちるのが嫌な人 |
季節によってエアコンの使用量に差があるなど、月々の電気の使い方が大きく変わる家庭には、実量契約がおすすめです。
高いピーク電力を記録した月から1年が経過すると、最大需要電力が契約電力の計算対象から外れ、電気代が安くなる可能性があります。
頻繁に消費電力が大きい家電を同時使用し、ブレーカーが落ちるのにストレスを感じている方にも最適です。
ここでは、実量契約がおすすめな人を解説します。
月々の使用電力量の変動が大きい人
| 例 | 最大需要電力 | 適用される契約電力 |
|---|---|---|
| 2024年8月 | 4.5 kW | 4.5 kW |
| 2024年9月 | 3.0 kW | 4.5 kW |
| 2025年7月 | 2.8 kW | 4.5 kW |
| 2025年8月 | 2.9 kW | 3.0 kW |
月々の使用電力量の変動が大きい人には、実量契約がおすすめです。
実量契約は、高いピーク電力を記録した月から1年が経過すると、その記録が契約電力の計算対象から外れます。
実際の使用状況に合わせて基本料金が自動的に下がるため、年間を通して見ると電気料金を効率的に抑えられる可能性があります。

表の例では、2024年8月に最大需要電力4.5 kWを記録しても2025年8月には対象外となり、2024年9月の3.0 kWが適用され、結果的に1年前よりも基本料金が安いです。
年間を通して電気の使い方に波がある家庭は、実量契約の方が無駄な基本料金が発生せず、より実態に合った料金体系になる可能性があります。
ブレーカーが落ちるのが嫌な人
ブレーカーが落ちるのが嫌な人にも、実量契約はおすすめです。
ブレーカーが落ちると、家電製品が使えなくなるだけでなく、暗い中で分電盤を操作するなどの復旧作業も必要です。
実量契約であればブレーカーが落ちる心配がなく、快適に電気を使えます。

ただし、ブレーカーが落ちないからといって無計画に電気を使用すると、最大需要電力が更新され、翌月以降の基本料金が高くなる可能性があります。
実量契約で人気の電力会社
実量契約を採用している人気の電力会社はLooopでんきです。
30分ごとに電気料金が変動する市場連動型プランを採用した電力会社で、電気を安い時間に集中して使うとお得になるため、節約志向が高い人に向いています。
2025年4月から実量契約を採用しており、人によってはアンペア契約よりもお得に使えます。
実量契約のサービスを検討している人は、Looopでんきがおすすめです。
実量契約・アンペア契約でよくある質問
実量契約やアンペア契約で、よくある質問をお答えします。
中には「実量契約って何?」といった基本的な疑問や「実量契約とアンペア契約はどのように違うの?」といった具体的な疑問を持つ方もいるかもしれません。
実量契約とは過去1年間における最大需要電力で基本料金を決定する制度で、アンペア契約とは違い、電気を使いすぎてもブレーカーは落ちません。
ここでは、実量契約やアンペア契約で多くの方が持つ疑問に回答します。
- 実量契約とは?
- 実量契約とは、過去1年間の実際の電気使用量に基づいて基本料金が決まる契約方式です。各家庭に設置されたスマートメーターが30分ごとに電力使用量を計測し、最大需要電力を記録します。当月を含む過去12ヶ月間の最大需要電力のうち、最も大きい数値が基本料金の基準となります。電気使用量のピークが直接基本料金に反映される点が特徴です。
>> 実量契約をくわしく見る
- 実量契約とアンペア契約の違いは?
- 実量契約とアンペア契約の違いは、基本料金の決め方と電気を使いすぎた時の対応の2点です。実量契約の基本料金は、過去1年間のピーク電力によって変動します。一方、アンペア契約の基本料金は、事前に決めた契約アンペア数で毎月固定です。電気を一度に使いすぎた場合、アンペア契約ではブレーカーが落ちて停電しますが、実量契約ではブレーカーは落ちません。代わりに、記録されたピーク電力が翌月以降の基本料金に反映されます。
>> アンペア契約との違いをくわしく見る
- 実量契約のメリット・デメリットは?
- 実量契約の主なメリットは、電気の使い方を工夫すると基本料金を節約できる点と、アンペアブレーカーが落ちる心配がない点です。消費電力のピークを意識しながら電気を使えば、基本料金を安く抑えられます。一方でデメリットは、一度でも電気を使いすぎるとピーク時の使用量が基準となり、最長1年間基本料金が高くなる可能性がある点です。基本料金が変動しやすく、家計管理が難しくなります。
>> メリット・デメリットをくわしく見る
- 実量契約がおすすめな人は?
- 実量契約は、季節によってエアコンの使用量が変わるなど、月々の電気使用量に大きな波がある方におすすめです。年間を通して見ると、基本料金の無駄を減らせる可能性があります。消費電力の大きい家電製品を同時使用して、ブレーカーが落ちるのにストレスを感じている方にも最適です。実量契約なら、ブレーカーを気にせず快適に電気を使用できます。
>> おすすめな人をくわしく見る
- 実量契約でおすすめの電力会社は?
- 実量契約でおすすめの電力会社はLooopでんきです。30分ごとに電気料金が変動する市場連動型のプランで、電気の使い方を工夫すると毎月の電気代を節約できます。Looopでんきは2025年4月から実量契約になっており、通常のアンペア契約よりもお得に使えることを謳っています。実量契約の電力会社を探している人は、Looopでんきがおすすめです。
>> おすすめの電力会社をくわしく見る
まとめ
最後に、実量契約をおさらいしましょう。
- 実量契約は最大需要電力で基本料金が決まる
- 電気を使いすぎてもブレーカーは落ちない
- 電気の使い方次第で基本料金を安くできる
実量契約は、過去1年間のピーク時の電力使用量で基本料金が決まる制度です。
基本料金は固定ではなく、使用実績に応じて変動します。
アンペア契約とは違い、電気を一度に使いすぎてもブレーカーが落ちる心配がありません。
日々の電気の使い方を少し工夫すれば、基本料金を安くできる可能性があります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。