窓用エアコンの電気代はどれくらい？通常エアコンとの違いも解説

「窓用エアコンと通常エアコン、電気代はどちらが安い？」
「工事費を抑えたいけれど、冷房効率が心配？」
「サーキュレーターや断熱対策で本当に節電できる？」

窓用エアコンと通常のエアコン、どちらにしたら良いか迷う事がありますよね。

柴田 今日子

窓用エアコンは電気代が安く、工事費も不要で導入コストを大幅に抑えられます。

この記事は、窓用エアコンと通常のエアコンを電気代・初期費用・冷却効率まで比較して解説します。

節電のテクニックや電気代自体を下げる方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

窓用エアコンと通常エアコンの電気代早見表

窓用エアコンは、通常のエアコンよりも消費電力が約18％低く、同じ運転時間でも電気代を抑えられます。

例えば、帰宅後に3時間使うと、窓用は約37円、通常のエアコンは約46円で、1日あたり約9円の差です。

ただし冷房能力は劣るため、8畳以上の部屋には向かず、短時間使用や小部屋での利用に適しています。

窓用エアコンは、小さめの部屋を効率よく冷やしたい方におすすめです。

窓用エアコンとは

窓用エアコンは、工事不要で手軽に設置できる小型冷房機です。

本体は室内機と室外機が一体化しており、窓枠に固定するだけで使える構造のため、配管工事が不要なので、賃貸住宅やベランダのないワンルームでも設置できます。

一方で、冷房能力は約1.4kW前後にとどまり、4〜7畳向けの小部屋向けです。

また、省エネ性能や暖房機能は通常のエアコンに劣るため、初期費用を抑えて小さな部屋を短時間冷やしたい方におすすめです。

窓用エアコンの仕組み

窓用エアコンは、室外機を使わずに冷房と排熱を行う一体型構造が特徴です。

本体に室内機と室外機の機能が内蔵されており、窓枠に設置するだけで、室内を冷やしつつ背面から熱を屋外に排出します。

この構造により、配管工事が不要で、ドライバー1本で取り付けや取り外しが可能な製品も多く、賃貸住宅や引っ越し先でも使いやすいです。

ただし、コンプレッサーは固定速が主流で、省エネ性や静音性はインバーター式の通常エアコンに劣ります。

窓用エアコンはシンプルな仕組みによる手軽さが魅力です。

窓用エアコンのメリット

窓用エアコンは、初期費用を抑えつつ、室外機の設置場所が不要な点が魅力です。

本体は窓枠に固定するだけで設置でき、配管工事が不要なため、導入コストを抑えられます。

例えば、量販店で5〜6万円の機種を購入し、自分で取り付ければ、通常エアコンで必要な1〜2万円の工事費を節約可能です。

本体は一体型で、ドライバー一本で着脱できる製品も多く、引っ越し時の取り外しや再設置も手間がかかりません。

窓用エアコンは、工事が難しい賃貸住宅やベランダのない小部屋でも、無理なく冷房を導入したい方に最適です。

窓用エアコンのデメリット

窓用エアコンの主なデメリットは、設置場所・冷却能力・騒音の三つです。

窓が常時少し開いた状態になるため、鍵が使用できず、防犯補助錠を追加しないと、防犯性に欠けます｡

冷房能力も通常のエアコンより約40％低く、室外機が内蔵されている構造のため運転音も大きいです。

防犯性や静音性、冷却能力を重視する方には通常のエアコンのほうが適しています。

窓用エアコンと通常エアコンを徹底比較

窓用エアコンと通常エアコンの選び方として、「電気代」「初期費用」「冷房効率」の三つの項目を比較します。

電気代は日々のランニングコスト、初期費用は導入のハードル、冷房効率は部屋の快適性と直結するため、優先度が高い項目です。

ここからは、それぞれの数値差と選び方のポイントを詳しく解説します。

電気代を比較

窓用エアコンは、通常のエアコンよりも確実に電気代を抑えられます。

消費電力で見ると、窓用エアコンの方が通常エアコンより低く、同じ時間の運転でも使用電力量が約18％少なくなるためです。

例えば、毎日8時間運転すると、1ヶ月の電気代は窓用で約2,976円、通常のエアコンは約3,648円で、1ヶ月で約670円節約できます。

短時間冷房やワンルーム中心の生活なら、窓用エアコンがおすすめです。

初期費用を比較

窓用エアコンは、通常のエアコンより初期費用を抑えやすいのが特長です。

通常のエアコンと比べて、本体価格が約6,000円安く、配管工事が不要なため、多くの場合は本体代だけで設置できます。

例えば、標準サイズの窓枠であれば、自分で取り付けてその日のうちに使用可能です。

初期費用をできるだけ抑えたい方には、窓用エアコンがおすすめです。

冷房効率を比較

窓用エアコンはモーターの回り方が「全開」か「停止」の二択です。

室温が設定温度になると止まり、暑くなるとまた全開で動くを繰り返すので、設定温度が低いと電気がムダになりやすいです。

一方、通常のエアコンはインバーターという仕組みでモーターの速さを細かく調整できます。

必要な冷たさを保つように弱めたり強めたりするため、冷房効率が高く、同じ時間動かした時、電気代が安くなることもあります。

APFは「一年間でどれだけ部屋を冷やせたか÷使った電気の量」を示す数字で、値が大きいほど省エネです。

壁掛け機のAPF5.8は窓用の約2.5の2倍以上なので、長時間つけっぱなしにするほど電気代の差が広がります。

つまり「短い時間だけ涼みたい」なら窓用で十分ですが、「昼も夜もつけっぱなしにしたい」なら壁掛けエアコンの方がトータルで安く、部屋も均一に冷えます。

窓用エアコンがおすすめな人

窓用エアコンは、工事が難しく室外機の設置場所がない賃貸の小部屋におすすめです。

壁に穴を開けず窓枠に固定するだけで使え、取り外しもドライバー一本で済むため、初期費用と手間を抑えられます。

例えば、ベランダのないワンルームで使用する場合、配管工事も不要で退去時の原状回復も心配ありません。

一方で、広い部屋や暖房機能・静音性を重視するなら、通常のエアコンのほうが快適に使えます。

設置の初期費用を節約したい人

設置の初期費用を節約したい方には、窓用エアコンがおすすめです。

本体価格が平均5.7万円と通常のエアコンより安く、配管工事が不要なため、工事費1〜2万円を節約できます。

標準サイズの窓であれば購入当日に自分で取り付けられ、特殊な場合でも延長枠と取り付け費を含めて追加は1.2万円程度に収まります。

窓用エアコンは、できるだけ初期費用を抑えて短期間で導入したい人におすすめです。

騒音が気にならない人

窓用エアコンは通常のエアコンより運転音が大きいものの、使い方によっては十分実用的です。

作動音は50〜55dBと日常会話に近く、導入の手軽さを優先する人にとっては気にならないレベルです。

例えば、日中のみ使う場合、周囲の生活音に紛れて作動音はほとんど気になりません。

ただし、就寝時の静けさを求めるなら、より静音性に優れた通常のエアコンがおすすめです。

冷却効率を求めていない人

冷却効率を重視しない短時間の使用なら、窓用エアコンが適しています。

高効率なインバーター式エアコンの利点を活かしにくい小部屋では、設置の手軽さと初期費用の安さが優先されるためです。

例えば、夏だけ使う倉庫や賃貸のサブ部屋では、「とりあえず涼しければよい」というニーズが多く、窓枠に固定するだけで即日使える窓用エアコンが役立ちます。

冷却効率を求めずに、手軽さとコストを重視する方には、窓用エアコンがおすすめです。

窓用エアコンで電気代を抑える活用術

窓用エアコンの電気代は、工夫次第で今よりもっと抑えられます。

サーキュレーターで気流を循環させ、断熱対策を行い、設定温度を見直すことで冷房効率が大きく向上します。

例えば、温度を2℃上げると消費電力が約20％下がり、断熱材の追加で外気の影響を減らせば運転時間も短縮可能です。

「気流を回す・熱を遮る・温度を上げる」の3つを意識すれば、窓用エアコンでも効率よく電気代を節約できます。

サーキュレーターと併用する

窓用エアコンの電気代を抑える方法のひとつは、サーキュレーターの併用です。

気流で体感温度を下げることで、設定温度を2℃上げても快適さを保て、結果として消費電力を約20％削減できます。

例えば、1日8時間の使用で月384円の節約が可能になり、サーキュレーター自体の電力もわずかなので、合計して約13％の節電効果が見込めます。

気流を天井へ向けて循環させれば冷気が効率よく広がり、運転時間の短縮も可能です。

断熱シートや断熱カーテンなどを活用する

断熱シートと遮熱カーテンを組み合わせると、窓用エアコンの電気代をおおむね20％削減可能です。

ハニカム構造のシェードは窓から侵入する日射熱を最大60％カットし、冷房エネルギーを約20％抑えると、米エネルギー省が報告しています。

さらに、窓ガラスに貼る断熱フィルムも赤外線を反射して室温上昇を防ぎ、年間の冷房消費を10〜20％下げた実測例があります。

具体例として、4〜6畳の部屋で窓用エアコンを1日8時間使うと月約2,976円かかりますが、20％削減すれば約2,380円になり、月600円程度の節約です。

DIY用フィルムは2,000円前後で購入できるため、1シーズンで元が取れます。

南・西向きなど直射日光が強い窓ほど効果が大きいため、その面から導入すれば省エネ効果も上がります。

設定温度や運転モードを適切にする

設定温度を上げるほど電気代は確実に下がります。

1℃上げるごとに消費電力は約10％下がるため、26℃から28℃へ調整すれば約20％、1時間あたり2.5円の節約が見込めます。

さらに、風量を「自動」から「弱風」に切り替えれば約10％の削減が加わり、体感温度を見ながら設定を最適化すれば、合計で約30％の節電も可能です。

暑さを感じるときはサーキュレーターで気流を循環させることで、快適性を保ちつつ高い節電効果が得られます。

通常のエアコンで電気代を抑えるなら電力会社への乗り換えもおすすめ

新電力会社
東電と比較	安い	かなり安い	安い	安い	安い
付帯サービス	充実	シンプル	充実	シンプル	充実
基本料金	0円	必要	必要	必要	必要
ガスセット	有り	無し	有り	無し	有り
ポイント	無し	無し	有り	無し	有り
特徴	かけつけサービス無料 即日開通にも対応	電気代が安い 昼夜プランもある	一人暮らし向け プランがある	30分おきに 電力量料金が変動	東京ガスと セットにできる
おすすめな人	一人暮らしが初めて 新生活スタートする人	安さにこだわる人	使用量別でお得な 電気を契約したい人	電気代が安い時間帯で 集中して電気を使える	大手で安心できる 新電力を選びたい人

電力会社を乗り換えると、エアコンの電気代だけでなく、根本的な電気代を下げられます。

節電のために窓用エアコンを検討している方も、電気代自体を下げることで、通常のエアコンを使うことが可能です。

新電力の料金プランは、大手標準よりも単価が低く設定されていることが多く、同じ使用量でも電気代を抑えられます。

中でも、電気代を抑えながら、困った時の駆けつけサービスが無料で付帯される「楽々でんき」のようなサービスが人気を集めています。

電気代を下げながら、通常のエアコンを使いたい方には、電力会社の乗り換えがおすすめです。

楽々でんき	詳細情報
提供エリア	全国 沖縄と離島を除く
初期費用	3,850円
支払方法	クレジットカード 口座振替
解約費用	プランによる

楽々でんきは、株式会社エクスゲートが運営する新電力で、電気代が業界最安級に安いサービスです。

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2025年7月1日 おすすめの電力会社15社を比較【2025年7月更新】

窓用エアコンの電気代によくある質問

窓用エアコンの電気代によくある質問にお答えします。

初期費用を抑えたい人や「本当に窓用のほうが安いのか」「サーキュレーター併用は効果的か」などの疑問を持つ方は、しっかり確認して解決してから購入や契約を進めましょう。

電気代の抑え方、設定温度・風量による差、遮熱対策の実効性まで網羅しているので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

最後に、窓用エアコンの電気代をおさらいしましょう。

窓用エアコンは4〜7畳の小部屋を短時間冷やす目的なら、初期費用とランニングコストの両方でおすすめです。

設定温度を上げ、サーキュレーターや断熱対策を組み合わせれば、約20％の追加節電も期待できます。

一方、広い部屋や長時間運転ではインバーター搭載の通常エアコンが効率で上回るため、用途に応じて選択が必要です。

電力会社を単価の低いプランへ切り替えれば、機器選びによる削減効果を底上げできます。

例えば楽々でんきなど割安な単価のサービスを検討し、トータルで最適な冷房コストと快適性を実現しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。