クーラーの電気代はつけっぱなしがお得?電気代の目安や節約方法も解説

クーラーの電気代は付けっぱなしがお得?

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「クーラーはこまめに消した方がお得?」
「つけっぱなしにした場合の電気代は?」
「電気代を節約しながら快適に過ごすには?」

クーラーの電気代について、このような疑問があるのではないでしょうか。

節電のために、つけっぱなしにするべきか、こまめに消すべきか悩んでいる方もいるかもしれません。

柴田 今日子
柴田 今日子

1時間未満の短い外出なら、クーラーはつけっぱなしの方がお得です。

こまめにオンオフを繰り返すとその都度フルパワーで稼働し、結果的に消費電力が大きくなるからです。

この記事は、クーラーをつけっぱなしにした方がお得になる理由を解説します。

クーラーの電気代を節約する方法も解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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クーラーは1時間未満の外出ならつけっぱなしがお得

クーラーは1時間未満の外出ならつけっぱなしがお得

1時間未満の短い外出であれば、帰宅のたびに電源を入れるよりもつけっぱなしの方がお得です。

なぜなら、エアコンが最も電力を消費するのは、電源を入れた直後の起動時だからです。

一度冷えた部屋の温度を維持する方が、結果的に少ない電力で済みます。

ここでは、クーラーをつけっぱなしにする方がお得な理由を解説します。

エアコンの電気代は起動時が最も高い

つけっぱなしの方が電気代が安くなるのは、エアコンの電気代は起動時が最も高いからです。

エアコンは電源を入れてから設定温度になるまでの間、部屋を急激に冷やすのにフルパワーで稼働します。

一度設定温度に達すると、室温を維持するための比較的少ない電力で運転を続けます。

頻繁にオンオフを繰り返すと電気代がかかるのは、つけっぱなしにするよりも大きな消費電力が必要だからです。

一度冷えた部屋の温度を維持する方が消費電力は少ない

夏の暑い日にエアコンを消すと、部屋の温度はすぐに上昇します。

再び電源を入れると、エアコンは室温と設定温度の大きな差を埋めるためにフルパワーで運転します。

一方で、つけっぱなしの場合は一度冷えた部屋の温度を維持するだけで、大きな消費電力がかかりません。

室温の大きな変動を避けると、電気代の節約に繋がります。

クーラーをつけっぱなしにした場合の電気代の目安

エアコンの電気代
サイズ1時間1日
(8時間)
1ヶ月
(30日)
6畳約15.5円約124.0円約3,720円
8畳約17.9円約143.1円約4,293円
10畳約20.0円約160.0円約4,799円
12畳約32.0円約255.9円約7,678円
14畳約34.3円約274.5円約8,236円
18畳約57.5円約460.3円約13,809円
※電力料金目安単価31円/kWh(税込)で算出
  • 電気代は「消費電力(kW)×使用時間(h)×電気代単価(円/kWh)」で計算
  • 全国家庭電気製品公正取引協議会が定めている電気代単価31円/kWh(税込)を基に算出
  • 消費電力は、資源エネルギー庁の「省エネ性能カタログ2024年版」に掲載されている平均値を参照

クーラーを1日8時間つけっぱなしにした時の電気代は、1ヶ月で約3,720円~約13,809円が目安で、エアコンのサイズが大きくなるほど高いです。

例えば6畳の場合は1ヶ月あたり約3,720円ですが、18畳では約13,809円と3倍以上になります。

ただし、表の計算結果はあくまで目安です。

つけっぱなしにすると、部屋の温度が安定した後は自動的に省エネ運転に切り替わるので、実際の電気代は計算結果よりも安くなる可能性があります。

クーラーをつけっぱなしにするメリット

メリット内容
快適な室温をキープできる帰宅後涼しい空間で過ごせる
健康管理ができる熱中症や夏バテの予防になる
睡眠の質が向上する寝苦しい夜も深い睡眠を得やすい

クーラーをつけっぱなしにすると、快適な室温をキープできます。

室内の温度が一定に保たれ、帰宅してすぐに涼しく快適な空間で過ごせます。

熱中症や夏バテの予防になるのも、クーラーをつけっぱなしにするメリットのひとつです。

特に猛暑日には、室内にいても熱中症になるリスクがあります。

暑さを我慢せずに適切な室温を維持するのは、健康管理面でも重要です。

クーラーをつけたまま寝ると、睡眠の質が向上する可能性もあります。

寝苦しい夏の夜でも快適な温度で眠りにつけるため、深い睡眠を得やすいです。

クーラーをつけっぱなしにするデメリット・注意点

デメリット対策・内容
空気が乾燥しやすい加湿器を併用する
エアコンの劣化が早まる長時間の稼働で部品が劣化する
体が冷えすぎる寒さを感じない温度に設定する

クーラーをつけたままにすると、室内の空気が乾燥しやすくなります。

冷房運転は空気中の水分を結露させて排出するので、長時間稼働させると湿度が下がります。

空気が乾燥すると喉や鼻の粘膜が乾き、体調を崩す場合もあるため、加湿器を併用するなどの対策が必要です。

クーラーをつけっぱなしにしていると、エアコンの劣化が早まる可能性があります。

稼働時間が長くなると、コンプレッサーやファンモーターなどの部品が影響を受けやすいです。

直接風が当たると、体が冷えすぎる点にも注意が必要です。

クーラーの冷たい風に長時間当たり続けると、「冷房病」と呼ばれる体温調節機能の乱れを引き起こす場合があります。

だるさや頭痛、肩こりなどの症状が現れるため、風向きを調整し、寒さを感じない温度に設定するのが基本です。

クーラーの電気代を節約する方法

エアコン

クーラーの電気代を節約するなら、無理のない範囲で設定温度を上げたり、自動運転を活用したりするのが基本です。

サーキュレーターや遮光カーテンなどのアイテムも、冷房効果を高められます。

エアコンのフィルターを掃除したり、室外機周りを整理して日陰を作ったりするのも、効果的です。

ここでは、クーラーの電気代を節約する具体的な方法を解説します。

設定温度を上げる

項目設定温度を1℃調整した場合
節約行動27℃から28℃に1℃上げる
節約効果約940円の節約

最も手軽で効果的な方法は、設定温度の見直しです。

資源エネルギー庁によると、27℃から28℃に1℃上げるだけで年間約940円の節約になります。

設定温度は、環境省が推奨する室温28℃を目安に設定しましょう。

28℃はあくまで室温の目安であり、必ずしもエアコンの設定温度を28℃にしなければならないわけではありません。

住宅の断熱性や日当たり、使用するエアコンの性能によって、快適に感じる設定温度は異なります。

温度計で実際の室温を確認しながら、無理のない範囲で設定温度を調整するのがポイントです。

赤ちゃんがいる場合は室温26℃~28℃が目安とされているので、状況に応じた柔軟な対応が必要です。

サーキュレーター・扇風機を併用する

項目内容
冷たい空気の性質下に溜まりやすい
サーキュレーターの置き方エアコンに背を向け床と平行に設置する

サーキュレーターや扇風機を併用すると、部屋の空気を効率的に循環させられます。

冷たい空気は下に溜まりやすい性質があり、サーキュレーターで空気をかき混ぜると部屋全体の温度ムラがなくなり、体感温度を下げられます。

冷房時はエアコンに背を向けるようにサーキュレーターを設置し、床と平行に風を送ると効果的です。

エアコンの設定温度を少し高めにしても快適に過ごせるため、電気代の節約に繋がります。

自動運転を活用する

モード特徴
自動運転温度・湿度・風量を自動的に調整
風量「弱」エアコンの風量を抑えた静かな運転

クーラーは風量を「弱」にするよりも、自動運転の方が節電になります。

自動運転は、室内の温度や湿度をセンサーで感知し、最適な運転モードを自動で選択する機能です。

設定温度に達すると、その後は弱風に切り替わり、効率的に室温を維持できます。

無駄な消費電力を抑えられ、節電を優先するなら自動運転がおすすめです。

フィルターを定期的に掃除する

エアコンのフィルターは、定期的な掃除が必要です。

フィルターがホコリで目詰まりすると、空気を吸い込む効率が悪くなります。

結果的に部屋を冷やすのにより多くのエネルギーが必要になり、余計な消費電力が発生します。

フィルターの掃除頻度は、2週間に1回が目安です。

遮光カーテンで断熱効果を高める

遮光カーテン等級特徴
遮光1級
(遮光率 99.99%以上)
ほぼ完全に光を遮断する
遮光2級
(遮光率 99.80~99.99%未満)
ある程度の光を遮断する
遮光3級
(遮光率 99.40~99.80%未満)
比較的明るさを保つ
※同じ等級でも生地や日当たりによって効果に差があります

遮光カーテンは外からの光を遮るだけでなく、熱の侵入も抑えられるアイテムです。

窓から入る直射日光は室温を上昇させ、設定温度まで冷やすのに余計な消費電力がかかり、電気代が高くなります。

遮光カーテンやで直射日光のを防ぐと室温の上昇が抑えられ、エアコンの負担が減って結果的に節電になります。

遮光カーテンには3つの等級があり、ほぼ完全に光を遮断する1級の遮光カーテンは寝室におすすめです。

室外機の周りを整理して日差しを避ける

室外機の環境を見直すのも、クーラーの電気代を節約する工夫のひとつです。

室外機には部屋の熱を外に逃がす役割があり、周りに物があると空気の流れが悪くなります。

直射日光にさらされると、熱交換の効率が低下して余計な電気代が発生します。

室外機に日陰を作るには、100円ショップでも手に入るすだれが便利です。

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クーラーの電気代でよくある質問

クーラーをつけっぱなしにした時の電気代で、よくある質問をお答えします。

クーラーについて「つけっぱなしにするのとこまめに消すのは、どっちがお得なの?」という基本的な疑問や「どうしてつけっぱなしの方が安くなるの?」といった具体的な疑問が多いです。

クーラーは1時間未満の短い外出であれば、つけっぱなしの方がお得で、一度冷えた部屋の温度を維持する方が、消費電力を抑えられます。

ここでは、クーラーの電気代でよくある質問に回答します。

クーラーはつけっぱなしの方が電気代がお得?
1時間未満の短い外出の場合は、つけっぱなしの方が電気代がお得です。なぜなら、エアコンが電源を入れた直後に最も多くの電力を消費するからです。短時間の外出でこまめに電源を切ると、帰宅のたびに室温が上がった部屋をフルパワーで冷やし直し、かえって電気代が高くなります。
>> つけっぱなしが良い理由をくわしく見る
クーラーをつけっぱなしにした場合の電気代は?
電気代はエアコンのサイズによって変動しますが、6畳用のエアコンを1日8時間つけっぱなしにした場合、1ヶ月の電気代は約3,720円が目安です。部屋が広くなるほど電気代は高くなり、18畳用では約13,809円になります。ただし、金額はあくまで目安です。実際のつけっぱなし運転は、室温が安定するとエアコンが自動で省エネ運転に切り替わります。常にフルパワーで動いているわけではなく、計算上の金額よりも電気代が安くなる可能性があります。
>> つけっぱなし時の電気代をくわしく見る
クーラーをつけっぱなしにするメリットは?
クーラーをつけっぱなしにすると、常に快適な室温が保たれます。帰宅した瞬間から涼しく、暑さによる不快感がありません。猛暑日でも室温を適切に維持でき、熱中症や夏バテの予防に繋がります。寝苦しい夏の夜も快適な温度で朝までぐっすり眠れ、睡眠の質の向上も期待できます。
>> メリットをくわしく見る
クーラーをつけっぱなしにするデメリットは?
クーラーを長時間使うと室内の空気が乾燥しやすくなり、喉や肌の不調に繋がる場合があります。常に稼働させるとエアコンの部品に負担をかけ、劣化が早まる可能性が高いです。体に冷たい風が直接当たり続けると、だるさや頭痛の原因になる場合もあります。快適に使うには、加湿器を併用したり、風向きを調整したりするなどの配慮が必要です。
>> デメリットをくわしく見る
クーラーの電気代を節約する方法は?
無理のない範囲で設定温度を上げ、自動運転に設定するのが基本です。サーキュレーターで室内の空気を循環させたり、遮光カーテンで窓からの熱の侵入を防いだりすると、冷房効率が向上します。2週間に1度フィルターを掃除したり、室外機周りの環境を整えたりするのも効果的です。
>> 節約する方法をくわしく見る

まとめ

最後に、クーラーの電気代をおさらいしましょう。

  • 1時間未満の外出ならつけっぱなしがお得
  • エアコンは起動時が最も電力を消費する
  • 室温28℃を目安に上げると節約できる

クーラーの電気代は、1時間未満の短い外出ならつけっぱなしの方がお得です。

なぜなら、エアコンは起動時に最も多く電力を消費し、頻繁にオンオフを繰り返すと非効率だからです。

室温が28℃になるように設定温度を調整すると、節電になります。

サーキュレーターを併用したり、自動運転を活用したりするのも効果的です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。