シンエナジーと東邦ガスの電気代を比較

「シン・エナジーと東邦ガスはどっちが安い？」
「深夜プランのおすすめは？」
「還元ポイントはどっちがお得？」

中部エリアで電力会社を選ぶ際、電気代が安いのはシン・エナジーと東邦ガスのどちらなのか、気になりますよね。

柴田 今日子

通常プランなら、東邦ガスよりシン・エナジーがお得です。

本記事では、シン・エナジーと東邦ガスの電気代をプラン別に比較し、どちらがおすすめなのか詳しく解説します。

還元ポイントや電気代に含まれる調達コストの比較も掲載するので、ぜひ乗り換え前の参考にしてください。

通常プランは東邦ガスよりシン・エナジーが安い

比較項目
標準プラン電気代	安い	高い
電気ガスセット	安い	高い
深夜プラン	高い	安い
ポイント獲得方法	少ない	多い
調達コスト	電源調達調整費	燃料費調整額

シン・エナジーと東邦ガスの標準プランの電気代を比べると、シン・エナジーの方がお得です。

東邦ガスは電気ガスセット契約で基本料金がお得になるファミリープランを選べますが、電気はシンエナジー、都市ガスはエルピオなど単体契約で安い会社を選ぶ方が安くなります。

深夜プランに関しては、東邦ガスのトクトクタイムプランがシン・エナジーより安く、深夜～早朝の電力使用量が多い人ならお得に使えます。

ポイント還元率は両社ともに0.5%ですが、東邦ガスはアンケートの回答やマイページ登録でもポイントがもらえます。

電気代に含まれる調達コストはシン・エナジーが電源調達調整費、東邦ガスは燃料費調整額を導入しています。

調達コストは毎月変動するため一概にどちらがお得とは言えませんが、シン・エナジーは過去に調整単価が0円の月もありました。

もともと格安料金のシン・エナジーは、電源調達調整費がプラス調整されても他社より割安なケースが多いため、お得な通常プランを探している人はぜひ検討してみましょう。

シン・エナジー	詳細情報
供給エリア	全国 離島など一部除く
初期費用	0円
支払方法	クレジットカード 口座振替
解約費用	0円

シン・エナジーは、シン・エナジー株式会社が提供する新電力サービスです。国内のほぼ全域を対象にしている新電力サービスなので、居住地域に縛られずに契約できます。

シン・エナジーがおすすめな理由

• JALマイルが貯まる
• 毎月の電気代が安い
• プランが豊富にある

他社を圧倒する料金の安さが特徴で、資源エネルギー庁が公表している省エネコミュニケーションランキングで最高ランクを獲得しています。

シン・エナジーは、業界トップクラスの安さで、電気代を節約したい全ての人におすすめです。

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シン・エナジー

「きほんプラン」と「シンプルプランⅠ」を比較

通常プラン 比較	きほんプラン	シンプルプランl
電気代 （30A 300kWh/月）	114,114円	116,811円
ガスセット特典	なし	あり
料金システム	シンプル	複雑

シン・エナジーの「きほんプラン」と東邦ガスの「シンプルプランⅠ」で電気代を比べると、電力使用量に関わらずシン・エナジーが安く、電力使用量が300kWh/月の場合は年間2,000円以上お得に使えます。

東邦ガスは電気ガスセットで基本料金が割引されますが、割引後の電気代と比べてもシン・エナジーが安いです。

また、東邦ガスは独自の料金システムを採用しているのに対して、シン・エナジーは大手の従量電灯プランと同様に3段階の従量制となっています。

そのため、料金の安さを重視する人はもちろん、シンプルで分かりやすい料金システムを求める人にもシン・エナジーがおすすめです。

電力使用量に関わらずシン・エナジーがお得

年間電気代 （30A契約）	きほんプラン	シンプルプランl
100kWh/月	42,398円	43,305円
300kWh/月	114,114円	116,811円
500kWh/月	189,958円	196,014円

100～500kWh/月の電力使用量ごとにシン・エナジーと東邦ガスの電気代を比較すると、全てのケースでシン・エナジーが安く、年間907～6,056円の差があります。

シン・エナジーの「きほんプラン」は基本料金、電力量料金ともに他社より割安に設定されており、使用量を問わずお得に使えます。

そのため、一人暮らしからファミリー世帯まで、通常プランを検討している場合は「きほんプラン」を選べば間違いありません。

東邦ガスで電気ガスセット契約をしてもシン・エナジーが安い

年間電気代 （30A契約）	きほんプラン	ファミリープラン
100kWh/月	42,398円	42,945円
300kWh/月	114,114円	116,451円
500kWh/月	189,958円	195,654円

東邦ガスで電気ガスセットにすると「シンプルプランⅠ」ではなく「ファミリープラン」の料金が適用され、基本料金が割引されますが、電気代はシン・エナジーが年間最大5,696円安いです。

東邦ガスの電気ガスセット特典の割引率は5%にも満たないため、あまりメリットを得られません。

電気ガスセットは一見お得に思えますが、実際は電気とガスを別々の会社で契約した方がお得なケースが多いです。

セット特典にこだわらず、電気料金が安いシン・エナジーとガス料金が安いエルピオガスなど、最適な組み合わせを探してみましょう。

東邦ガスは料金体系がやや複雑

料金項目	きほんプラン	シンプルプランl ファミリープラン
基本料金	契約容量で決定	契約容量と ガス契約の有無で 決定
電力量料金	3段階	10段階×2通り

シン・エナジーの「きほんプラン」が大手の従量電灯と同じ料金体系なのに対して、東邦ガスは独自の料金システムを導入しており、電気代の計算がやや複雑です。

きほんプランをはじめとする一般的な従量制プランは、契約容量によって基本料金が決まり、電力量料金は使用量に応じて3段階に設定されています。

例えば中部電力の従量電灯Bは、契約容量が10アンペア上がるごとに基本料金が321.14円高くなり、電力量料金は1段階21.20円・2段階25.67円・3段階28.62円となっています。

対して東邦ガスの基本料金は、契約容量に加えてガス契約の有無でも変化し、電力量料金は10段階に細かく分かれています。

東邦ガスは、契約容量が30A以下と40A以上の場合で別々の電力量料金単価が適用される点も要注意です。

料金シミュレーションをする際や乗り換え前に、東邦ガス公式サイトの料金表もよくチェックして電気代を把握しておきましょう。

深夜プランは東邦ガスが安い

年間電気代 （30A 300kWh/月）	きほんプラン	トクトクタイムプラン
23～翌7時	164,854円	153,426円
0～8時	174,802円	153,426円
1～9時	184,762円	162,570円

シン・エナジーの【夜】生活フィットプランと東邦ガスのトクトクタイムプランで、深夜帯に8時間電気を使用した際の料金を比べると、使用時間帯に関わらず年間1万円以上東邦ガスがお得です。

両プランともに、電力使用量ではなく電気を使う時間帯によって電力量料金が変わり、深夜帯に最も料金単価が安くなります。

【夜】生活フィットプランは23～6時、トクトクタイムプランは22～8時のナイトタイムに、お得に電気を使えます。

トクトクタイムプランは基本料金が割高ですが、ナイトタイムが10時間と長く、電力量料金も【夜】生活フィットプランより割安です。

そのため、深夜～早朝に多くの電気を使う人は、東邦ガスを選びましょう。

トクトクタイムプランはオール電化プランも兼ねているため、オール電化住宅に住んでいる人にもおすすめです。

東邦ガスの 電気	詳細情報
提供エリア	中部電力区域内
電気料金	電力料金
初期費用	0円
支払方法	クレジットカード 口座振替
解約費用	0円

東邦ガスの電気は、東邦ガスグループのガスを利用している方向けの電気料金プランです。

東邦ガスの電気がおすすめな理由

• 電気とガスのセットで安くなる
• 割引やサービスが充実している

東邦ガスを契約中の人は、電気も併せて契約するとお得なので、東邦ガスのでんきにしましょう！

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東邦ガスの電気

還元ポイントを比較

ポイントの種類
JALマイル	0.5%還元	なし
がすてきポイント	なし	0.5%還元
PayPayポイント	なし	最大8%還元
dポイント	なし	最大8%還元
Amazonギフト券	なし	最大8%還元

シン・エナジーは電気代の0.5%分のJALマイルが、東邦ガスは電気代の0.5%分の「がすてきポイント」が毎月還元されます。

還元率は両社で同じですが、東邦ガスはポイント獲得手段が豊富で、アンケートの回答や節電チャレンジの達成でもポイントがもらえます。

がすてきポイントは東邦ガス独自のポイントで、電気代の支払いや提携先ポイントとの交換に利用可能です。

また、東邦ガスはdポイントやPayPayポイントが最大8%還元されるプランも提供しており、還元ポイントを有効活用すればシン・エナジーよりお得に使えます。

東邦ガスはポイントが貯まりやすい

還元P 比較	JALマイル	がすてきポイント
ポイント 還元率	0.5%（200円で1P）	0.5%（200円で1P）
電気代への 充当	不可	可
ポイント 獲得方法	電気代支払い	・電気代支払い ・マイページ登録 ・節電チャレンジ ・アンケート回答

毎月の電気代に応じてもらえるポイントの還元率は両社ともに0.5%ですが、東邦ガスの「がすてきポイント」は電気代の支払いに利用でき、シン・エナジーのJALマイルより獲得手段も多いです。

例えば、東邦ガスのアプリから参加できる節電チャレンジを達成したり、明細をチェックした後のアンケート回答でもポイントがもらえます。

ただし、がすてきポイントを貯めるには、マイページの役割をもつ「Club TOHOGAS」に登録する必要があります。

Club TOHOGASに初回登録するだけでも、がすてきポイントが100P付与されます。

Club TOHOGASは電気代や使用量の推移グラフが確認できるだけでなく、がすてきポイントを特典と交換する際にも利用するので、契約後は忘れずに登録しておきましょう。

東邦ガスのポイントプランはシン・エナジーよりお得

実質電気代 （30A 300kWh/月）	きほんプラン	ポイントでんき
年間電気代	116,451円	118,083円
年間還元ポイント	468P	6,482P
合計	113,646円	111,601円

シン・エナジーの「きほんプラン」と東邦ガスのポイントでんきプランで、還元ポイントも含めて電気代を比較すると、東邦ガスが年間2,000円ほどお得です。

ポイントでんきプランは中部電力の従量電灯Bと同じ料金設定で、毎月の電気代に応じてdポイントが2～8%還元されるプランです。

1ヶ月の電気代が2万円以上で、最大還元率の8%となります。

東邦ガスは他にもPayPayポイントが貯まるボーナスでんきプランと、Amazonギフト券がもらえるギフトでんきプランを提供していますが、料金設定や還元率はポイントでんきプランと同じです。

ただし、3種類のポイントプラン契約中は「がすてきポイント」が還元されず、dポイント・PayPayポイント・Amazonギフト券は電気代の支払いにも利用できません。

そのため、ポイントプランでシン・エナジーよりお得に使うためには、還元ポイントをショッピングなどで有効活用する必要があります。

調達コストを比較

調達コスト比較	電源調達調整費	燃料費調整額
2025年 6月	0円	2.63円
5月	0円	2.84円
4月	4.63円	2.94円
3月	4.56円	2.56円
2月	4.04円	2.35円
1月	4.25円	2.33円

シン・エナジーと東邦ガスはそれぞれ異なる調達コストを導入しており、直近だとシン・エナジーの電源調達調整費は0～4円台、東邦ガスの燃料費調整額は2円台で推移しています。

調達コストは毎月の電気代に含まれる費用で、電力会社が電力を調達する際に発生するコストを、電気代に反映させるために設けられています。

利用者側の努力で節約できる費用ではありませんが、燃料価格や電力の市場価格によってはマイナス調整され、電気代が割引されるケースもあります。

調達コストの種類や単価設定は各社で異なるため、基本料金や電力量料金とあわせてチェックし、比較検討してみましょう。

シン・エナジーは電源調達調整費

シン・エナジーが導入している電源調達調整費は、日本卸電力取引所（JEPX）で取引される電力の市場価格と連動して決定される費用です。

2024～2025年6月現在のシン・エナジー（中部エリア）の調整単価推移を見ると、0～5円台と幅があり、市場価格によって大きく左右されていることが分かります。

一般的に、電源調達調整費は燃料費調整額と比べて値動きが激しい費用とされています。

ただし、シン・エナジーは元々の電気料金が格安に設定されているため、たとえ電源調達調整費がプラス調整されても電気代は他社より安くなる場合が多いです。

東邦ガスは燃料費調整額

東邦ガスが導入している燃料費調整額は、石炭や液化天然ガスなどの発電燃料の価格変動に応じて調整される費用です。

大手をはじめ、ほとんどの電力会社は調達コストとして燃料費調整額を導入しています。

燃料費調整額は過去3か月間の貿易統計価格をもとに決定されるため、電源調達調整費と比べて安定した推移をする傾向にあります。

実際に、東邦ガスの調整単価は2024年から2025年6月現在まで2～3円台を維持しており、急激な高騰は起きていません。

公式サイトでは最新の燃料費調整額単価のほか、過去の単価推移も掲載されているので、契約前にチェックしておきましょう。

シン・エナジーと東邦ガスの比較でよくある質問

シン・エナジーと東邦ガスの比較で、よくある質問にお答えします。

電気代を安くしたい人は、両社の料金差をよく確認してから乗り換えましょう。

料金プランや還元ポイントの違いも再度解説するので、ぜひ比較の参考にしてください。

まとめ

最後に、シン・エナジーと東邦ガスの比較をおさらいしましょう。

シン・エナジーと東邦ガスの電気代を比較すると、通常プランはシン・エナジーが安く、深夜プランは東邦ガスがお得です。

また、東邦ガスのポイントでんきプラン・ボーナスでんきプラン・ギフトでんきプランで還元される各種ポイントを有効活用すれば、実質的な電気代はシン・エナジーより安くなります。

自身のライフスタイルや電気の使い方に合わせて最適な電力会社を選び、効率良く電気代を下げましょう。

料金重視ならシン・エナジー、還元ポイント重視なら東邦ガスがおすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。