東京電力スタンダードSと従量電灯Bの違いは?

東京電力のスタンダードSと従量電灯Bどう違う?

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「スタンダードSと従量電灯Bの違いは?」
「電気料金が安いのはどっち?」
「スタンダードSのデメリットは?」

東京電力のスタンダードSと従量電灯Bは全く同じ料金のため、それぞれのプランで何が違うのか気になりますよね。

吉見 元希
吉見 元希

スタンダードSと従量電灯Bは、燃料費調整額・ガスセットや特典有無に違いがあります。

本記事では、スタンダードSと従量電灯Bの違いや、どちらのプランがよりお得なのか詳しく解説します。

東京電力でどのプランを選べば良いのか迷っている人や、電力全般のプラン選びで迷っている人も、ぜひ参考にしてください。

\東京電力よりお得/

東京電力のスタンダードSと従量電灯Bの違い

東京電力スタンダードSと従量電灯Bプランの違いは?
項目東京電力EP ロゴ
スタンダードS
東京電力EP ロゴ
従量電灯B
基本料金
(30A)
935.25円935.25円
電力量料金
1段階
29.80円29.80円
2段階36.40円36.40円
3段階40.49円40.49円
燃料費調整額上限なし上限あり
ガスセット割102円割引/月なし
ポイント付与最大100P/月なし
かけつけサービス無料で付帯有料オプション

スタンダードSと従量電灯Bの基本料金や電力量料金は全く同じなので、どちらのプランを選んでも毎月の電気代は変わりません。

しかし、スタンダードSの契約者は毎月最大100Pに独自ポイントが付与され、貯まったポイントは300ポイントから提携先への交換に利用できます。

そのため、スタンダードSでポイントを有効活用すれば、実質的な料金は従量電灯Bより実質的にお得になります。

ポイント交換先は、PayPayポイントやAmazonギフトなどから選べます。

他にも、毎月102円引きされるガスセット特典を利用できたり無料のかけつけサービスも付帯する点から、全体的にスタンダードSの方がコスパは良いです。

ただし、スタンダードSは燃料費調整額の上限設定がないため、燃料価格が上がると従量電灯Bより電気代が高くなる可能性があります。

電気代の大幅な高騰を避けたい場合は、スタンダードSより安いプランを提供している新電力を選びましょう。

例えば、シン・エナジーなら元々の料金設定が格安なため、燃料価格の高騰時も東電よりお得に使える可能性が高いです。

スタンダードSは燃調費の上限がない

燃料費調整額
(平均値)
東京電力EP ロゴ
スタンダードS
(上限なし)
東京電力EP ロゴ
従量電灯B
(上限あり)
2022年4.62円3.32円
2023年-2.64円-5.50円
2024年-8.53円-8.53円

スタンダードSは燃料費調整額の上限設定がないため、上限のある従量電灯Bと比べて2022年は平均1.3円、2023年は平均2.86円高く調整されました。

燃料費調整額は電気代に含まれる費用なので、プラス調整幅が大きいと電気代の値上げに繋がります。

しかし、燃料価格が落ち着いてきた2024年は両プランの燃料費調整額は同額だったため、電気代の差額も生じませんでした。

発電燃料の大半を輸入に頼っている日本は燃料価格高騰の影響を受けやすく、今後も社会情勢しだいで燃料費調整額が高くなる可能性があります。

燃料費調整額は東電の公式サイトで毎月公表されるので、上限設定のないスタンダードSを検討中の人はこまめにチェックして値上げに備えましょう。

燃料費調整額とは?

燃料費調整額とは、石油や石炭などの燃料の平均価格と連動して、毎月自動的に調整される費用です。燃料価格の変動を公平かつ迅速に電気代に反映させるため、ほぼ全ての電力会社で導入されています。

電気ガスセット割を利用できるのはスタンダードSのみ

300kWh/月 使用
(30A契約)
東京電力EP ロゴ
スタンダードS
東京電力EP ロゴ
従量電灯B
年間電気代121,032円121,032円
電気ガスセット割-1,224円なし
合計119,808円121,032円

スタンダードSと東電のガスプランをセットで契約するとセット割が適用され、従量電灯Bと比べて電気代が年間1,224円安くなります。

東電のセット割は、電気代から毎月102円が割引されます。

従量電灯Bでも東電のガスプランは契約できますが、セット割は対象外なので、電気とガスをまとめるならスタンダードSの方がお得です。

ただし、より光熱費を抑えたいなら、CDエナジーで電気とガスをまとめるのがおすすめです。

電気ガスともに東電より低料金なうえ、1%割引のセット割も用意されているので、東電で電気ガスセットを検討している人はぜひチェックしてみてください。

東京電力の独自ポイントがもらえるのもスタンダードSだけ

300kWh/月 使用
(30A契約)
東京電力EP ロゴ
スタンダードS
東京電力EP ロゴ
従量電灯B
年間電気代121,032円121,032円
付与ポイント最大1,200Pなし
年間電気代
(実質)
119,832円~121,032円

スタンダードS契約者が「くらしTEPCO web」にログインすると毎月最大100ポイントが付与されるため、ポイント分を含めた実質電気代は、従量電灯Bより最大1,200円お得です。

付与ポイントは、スタンダードSの契約1年目は50ポイントですが、2年目以降は10ポイントずつ増えていきます。

6年目になると50ポイントがプラスされ、ログインするだけで月100ポイントが獲得できるので、継続契約するほどお得です。

貯まったポイントは、PayPayポイントやAmazonギフトなどへ交換可能です。

東電のポイントは300ポイントから利用できるので、スタンダードSなら最低でも年2回、好みの提携先と交換できます。

くらしTEPCO webとは?

くらしTEPCO webとは、東京電力の契約者がログイン可能なマイページです。PCやスマホからログインすると、過去2年分の電気料金や使用量をグラフで確認できます。

スタンダードSはかけつけサービスが付帯

スタンダードSは、申し込み不要で無料の生活かけつけサービスが付帯します。

生活かけつけサービスは、ライフラインにトラブルが発生した際に連絡をすれば、いつでも担当スタッフがかけつけ対処してくれるサービスです。

電気や水まわりのトラブルだけでなく、カギの紛失や窓ガラス破損の応急処置も行ってくれるので、1回利用すれば万単位の費用が浮くケースもあります。

スタンダードSの契約中は、無料で何度でも利用可能です。

なお従量電灯Bでも生活かけつけサービス自体は利用できますが、有料オプションとなるため、330円の月額料金が必要です。

スタンダードSのデメリット

スタンダードSは従量電灯Bと比べてお得なケースが多いものの、燃料費調整額の上限設定がないため、電気代高騰のリスクを抱えています。

また、他社と比べるとスタンダードSより安いプランは多数存在するため、料金を重視するなら新電力会社を選んだ方がお得です。

スタンダードSのメリットだけでなくデメリットも把握して、自分にとって最適なプランを選びましょう。

電気代高騰のリスクがある

2023年2月
電気代比較
(30A 300kWh)
東京電力EP ロゴ
スタンダードS
東京電力EP ロゴ
従量電灯B
基本料金935.25円935.25円
電力量料金10,128円10,128円
再エネ賦課金1,047円1,047円
燃料費調整額1,812円-561円
合計13,922円11,549円

燃料費調整額の上限がないスタンダードSは、2023年2月の電気代のように、従量電灯Bより2,000円以上割高になる場合があります。

2023年2月の燃料費調整額はスタンダードSが6.04円、従量電灯Bが-1,87円だったので、1kWhにつき7.91円の差が生じました。

1kWhごとに加算または減算される燃料費調整額は、電力使用量が多い家庭ほど大きな影響を受けるため、燃料価格の高騰に注意しましょう。

なお、スタンダードSの電気代高騰の件は、東京電力の公式サイトにも記載されています。

規制料金プランには、加算される燃料費調整額の変動単価に上限がある一方、当社の自由料金プランにおいては上限がありませんので、燃料価格が高騰した場合には、当社の自由料金プランの方が燃料費調整額が高くなる可能性があります。

東京電力エナジーパートナー

スタンダードSなどの自由料金プランを契約する際は、電気代高騰のリスクを事前に把握しておきましょう。

規制料金と自由料金

規制料金プラン(従量電灯Bなど)は、料金設定や燃料費調整額の上限を政府によって規制されており、電力会社は自由に変更ができません。対して自由料金プラン(スタンダードSなど)は、電力会社が自由に料金を設定でき、燃料費調整額の上限も設定されていません。

新電力と比べると電気料金は高い

料金項目シン・エナジー ロゴ
きほんプラン
東京電力EP ロゴ
スタンダードS
基本料金
(30A)
796.06円935.25円
電力量料金
1段階
(〜120kWh/月)
19.67円29.80円
2段階
(121〜300kWh/月)
24.78円36.40円
3段階
(301kWh/月〜)
27.71円40.49円
燃料費調整額上限なし上限なし

スタンダードSは新電力より割高な料金設定になっており、例えばシン・エナジーのきほんプランと比べると、電力量料金は10円以上の差があります。

新電力会社は基本的に大手電力会社より低い料金設定にしているため、電気料金の安さを重視するなら、スタンダードSより新電力のプランを選ぶのがおすすめです。

新電力会社が提供するプランも自由料金プランなので、スタンダードSと同様に燃料費調整額の上限は設定されていませんが、条件が同じなら割安な新電力を選んだ方がお得です。

燃料価格が高騰した際に燃料費調整額が高くなるのは、大手も新電力も変わりません。

スタンダードSより安い新電力

電力会社特徴
楽々でんきロゴ
楽々でんき
・無料のかけつけサービスが付帯
・U-NEXTが2ヶ月無料
シン・エナジー ロゴ
シン・エナジー
・電気料金が圧倒的に安い
・夜間がお得なプランも用意
CDエナジーダイレクト ロゴ
CDエナジー
・東電と同じ料金体系で割安
・電気ガスセットで1%割引

スタンダードSよりお得に電気を使いたい場合は、サービスが充実している楽々でんき、東電より安いシン・エナジーやCDエナジーがおすすめです。

楽々でんきはスタンダードSと同様にかけつけサービスが無料で付帯するほか、U-NEXTがお得に利用できるオプションもありコスパに優れています。

シン・エナジーはスタンダードSより基本料金と電力量料金が大幅に安いので、毎月の電気代を抑えたい人に最適です。

CDエナジーは電気ガス料金が安く、セット契約者は光熱費が1%割引されるため、東電で電気ガスをまとめるよりお得です。

スタンダードSと従量電灯Bの2択で迷っている人は、ぜひ新電力も候補に入れて比較検討してみましょう。

楽々でんきは一人暮らしにおすすめ

楽々でんきの新生活安心プランは、スタンダードSと同様にかけつけサービスが無料で付帯するため、特に初めての一人暮らしをする人におすすめです。

また、U-NEXTやオンライン診療サービスが2ヶ月無料になるオプションもあるので、該当サービスを利用するならスタンダードSよりコスパ良く使えます。

楽々でんき
楽々でんき詳細情報
提供エリア全国
沖縄と離島を除く
初期費用3,850円
支払方法クレジットカード
口座振替
解約費用プランによる

楽々でんきは、株式会社エクスゲートが運営する新電力です。

引っ越しの際、新居の電気の契約を忘れていた場合でも、最短で電気の即日開通ができるのが楽々でんきの特徴です。

楽々でんきがおすすめな理由
  • 基本料金が10%も安い
  • 引っ越し当日に対応してくれる
  • 水漏れなど緊急対応のサポートが充実

楽々でんきはU-NEXTやオンライン診療などサービスが充実しているので、今後さらに注目を集めるでしょう。

\新電力におすすめ/

シン・エナジーは東電より大幅に安い

シン・エナジーの電気料金は、東電のスタンダードSや従量電灯Bと比べて大幅に低く設定されているため、料金重視で電力会社を選びたい人に最適です。

夜間や昼間の料金が安いプランも選べるので、特定の時間帯に多くの電気を使う人にも向いています。

シン・エナジー
シン・エナジー詳細情報
供給エリア全国
離島など一部除く
初期費用0円
支払方法クレジットカード
口座振替
解約費用0円

シン・エナジーは、シン・エナジー株式会社が提供する新電力サービスです。国内のほぼ全域を対象にしている新電力サービスなので、居住地域に縛られずに契約できます。

シン・エナジーがおすすめな理由
  • JALマイルが貯まる
  • 毎月の電気代が安い
  • プランが豊富にある

他社を圧倒する料金の安さが特徴で、資源エネルギー庁が公表している省エネコミュニケーションランキングで最高ランクを獲得しています。

シン・エナジーは、業界トップクラスの安さで、電気代を節約したい全ての人におすすめです。

\最安クラスに安い/

CDエナジーは電気ガスセットがお得

CDエナジーのベーシックでんきプランは、東電のスタンダードSや従量電灯Bと料金体系が全く同じで、東電より割安です。

ガス料金も東電より安いため、電気単体はもちろん電気とガスをセットで契約したい人にもおすすめです。

cdエナジーダイレクト公式
CDエナジー
ダイレクト
詳細情報
供給エリア東京電力区域内
初期費用0円
支払方法クレジットカード
口座振替
解約費用0円
※一部プランを除く

CDエナジーダイレクトは、中部電力ミライズと大阪ガスが50%ずつ出資して2018年に設立されました。

電気の提供エリアは東京電力管内のみですが、独自のポイント制度などが利用者から評価されており、2024年時点の契約実績は70万件(取次事業者の獲得も含む)を突破しています。

CDエナジーがおすすめな理由
  • 電気の使用量がわかりやすい
  • プランが豊富にある

CDエナジーの標準的なプラン「ベーシックでんき」と、東京電力の自由料金の標準プラン「スタンダードS」を比べると、基本料金と電力量料金はCDエナジーの方が安いです。

料金プランも従量制からオール電化住宅向けまで多種多様に用意されているので、世帯人数やライフスタイルを問わず契約できるのが魅力です。

電気+ガスのセット割で、一般家庭向けのベーシックガスプランは0.5%割引になるなど、お得な電力会社です。

\首都圏で人気/

東京電力のスタンダードSと従量電灯Bの違いでよくある質問

東京電力のスタンダードSと従量電灯Bの違いで、よくある質問に回答します。

スタンダードSと従量電灯Bの特徴や違いを詳しく解説するとともに、東電よりお得な新電力も紹介します。

両プランの違いを詳しく知りたい人や、自分に合ったプランを選びたい人は、ぜひ参考にしてください。

東京電力のスタンダードSと従量電灯Bの違いは?
スタンダードSと従量電灯Bの違いは、燃料費調整額・電気ガスセット特典の有無・独自ポイント付与の有無・かけつけサービスの有無です。スタンダードSは燃料費調整額の上限設定がないため、従量電灯Bより電気代が割高になるケースもあります。しかし、毎月102円引きされる電気ガスセット特典や生活かけつけサービスが無料で利用できるため、全体的に従量電灯BよりスタンダードSの方がお得です。
>> 違いを詳しく見る
スタンダードSと従量電灯Bはどちらが安い?
スタンダードSと従量電灯Bの電気料金は全く同じですが、実質的な料金は、毎月最大100ポイントがもらえるスタンダードSの方が安いです。スタンダードSの契約者は、会員ページの「くらしTEPCO web」へログインすると、月1回くらしTEPCOポイントがもらえます。付与ポイントは50P/月から年々増えていき、6年目になると、もらえるポイントは最大の100P/月になります。貯まったポイントはPayPayポイントなど、外部サービスのポイントやギフトと交換可能です。
>> 東電の独自ポイントを詳しく見る
スタンダードSと従量電灯Bの燃料費調整額は?
従量電灯Bは燃料費調整額の上限が設定されていますが、スタンダードSは上限がないため、燃料価格が高騰すると両プランの調整額に差が生じる場合があります。例えば2022年の燃料費調整額は、従量電灯Bが平均3.32円だったのに対して、スタンダードSは平均4.62円でした。燃料価格が落ち着いてきた2023年中盤からは両プランの調整額は同額になり、2024年はどちらも平均-8.53円を記録しています。
>> 燃料費調整額の違いを見る
スタンダードSのデメリットは?
スタンダードSのデメリットは、電気代高騰のリスクがある点です。自由料金プランのスタンダードSは燃料費調整額の上限がないため、社会情勢が大きく変動して燃料価格が上がると、大幅に電気代が値上がる可能性があります。また、スタンダードSの基本料金や電力量料金は、新電力と比べると割高です。そのため、料金の安さを求めるなら、スタンダードSより新電力会社のプランを選ぶのがおすすめです。
>> スタンダードSのデメリットを見る
スタンダードSや従量電灯Bよりおすすめのプランは?
新電力会社が提供するプランは、大手電力会社より安くコスパに優れているケースが多いため、スタンダードSや従量電灯Bよりおすすめです。例えば、シン・エナジーの電力量料金は東電より10円以上安いので、電力使用量に関わらずお得に使えます。楽々でんきはスタンダードSと同様にかけつけサービスが付帯し、U-NEXTやオンライン診療サービスが2ヶ月無料で利用できるオプションもあるので、スタンダードSよりコスパに優れています。電気契約する際は、大手だけでなく新電力も候補に入れて比較検討してみてください。
>> おすすめの新電力を見る

まとめ

最後に、スタンダードSと従量電灯Bの違いをおさらいしましょう。

  • スタンダードSと従量電灯Bの違いは、燃料費調整額の上限設定・ガスセット割引の有無・特典の有無
  • 全体的に従量電灯BよりスタンダードSの方がお得
  • 新電力会社のプランは、スタンダードSよりコスパが良い

スタンダードSと従量電灯Bの電気料金は全く同じですが、スタンダードSはガスセット割引やポイントの付与など、各種割引・特典を受けられます。

燃料費調整額の上限がある従量電灯Bより電気代が高くなるケースもありますが、総じてスタンダードSの方がお得に使えます。

ただし、現在はスタンダードSより安いプランを新電力各社が多数提供しているので、東電のプランだけにとらわれずに比較検討してみましょう。

料金の安さを求めるなら、スタンダードSより電力量料金が10円以上低いシン・エナジーのきほんプランが最適です。

一人暮らしならサービスが充実している楽々でんき、電気ガスセットにするならセット割があるCDエナジーもおすすめです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。